-2:アロマテラピーと精油類 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・歴史
アロマオイルあるいは精油が神経系の刺激薬や鎮静薬として、幅広い他の病気の治療に、数千年間用いられていると、アロマテラピーの支持者は主張する[1]。

聖書や古代エジプトの注入されたオイルや軟膏の使用や、中世とルネッサンスに行われた治療法[2]、種々の原始宗教儀式で芳香植物を燃やすことに、支持者はアロマテラピーを結びつける。
現在のアロマテラピー使用は、フランスの科学者で調香師、Rene Gattefosse が用語「アロマテラピー」を考えだし、1937 年に提案する本を発行した20 世紀初頭まで生まれなかった[2]。
Gattefosse とフランスやイタリア、ドイツの彼の仲間は約30 年間アロマテラピーの効果を研究したが、その使用は世紀半ばにすたれ、この世紀の後半に別のフランス人で内科医であったJean Valnet が再発見した。

Valnet は1982 年に本、アロマテラピーのプラクティスを発行し[3]、その時この業務が英国と米国でさらによく知られるようになった。

* 1980年代と1990 年代を通じ、西洋諸国の患者が補完代替医療(CAM)治療に関心が強くなったので、アロマテラピーは発達し今日まで続いている。

特別な医療問題に看護師やアロマテラピー開業者が精油使用を増やした以外に、アロマテラピーの人気は化粧品会社によって広げられた。

化粧品会社は精油(しかし合成成分によることが多い)を基にした化粧品や洗面用具系統を作り、ユーザーの気分と幸福感を高めると主張した。
* The Practice of Aromatherapy
20 世紀後期にアロマテラピーの人気が増しているが(特に英国で)、アロマテラピーに関する研究は1990 年代初期あるいは中期まで英語の医学文献でほとんど利用できない。

1990年代に現れはじめた研究は看護士により行われることが多く、看護士は米国や英国でアロマテラピーの主な開業者である傾向があった(しかしフランスとドイツで医者よって行われた)。

アロマテラピストは現在自分たちの雑誌、国際精油テラピー雑誌を発行する。
*また、動物と健全な人間で脳やほかの系統に対する臭いの効果に関する多くの研究は、臭いの心理学と神経生物学の背景で(および特定の用語アロマテラピーなしに)発表されている。
* International Journal of Essential Oil Therapeutics
局所の抗菌的利用のほかに[4]、アロマテラピーは傷の治療[5,6]での利用や、脱毛症や皮膚炎、かゆみといった種々の限局した症状[7-9]の治療も提案されている。

アロマテラピーは吸入により気道反応性を研究している[10]。
アロマテラピーに関する研究は多様な他の条件を調べている

:鎮静と覚醒[11,12]

;驚愕反射と反応時間[13,14]

;気分や不安、幸福の一般的感覚のような心理状態[15-29]

;精神医学的障害[30]

;神経性障害[23];慢性腎不全[24]

;精神病[30]

;痴呆患者の動揺[31-35]

;タバコの禁断症状[36-37]

;乗り物酔い[38]

;術後悪心[39.40]

;分娩中患者の疲労や痛み、不安と組み合わさった悪心とおう吐[25,26,41]

;痛みのみ[42-45];他の症状と組み合わさった痛み[22,23,25,26]。
発表された論文は、癌病棟やホスピスといった特殊な病院の状況での、および患者が重篤で、痛みや吐き気、リンパ浮腫[46,47]、全般性ストレス、不安[48]、抑うつ[49]のために対症療法が患者に必要なその他の場所等での、アロマテラピーの使用を述べている。
これらの観察研究はアロマテラピー(や他のCAM 方法)の臨床使用の例を示すが、それらは一般に証拠に基づいていない。

対象はHIV で入院している子ども[50]や終末疾患で家に帰った患者[51]、白血症で入院した患者[52]である。

アロマテラピーは癌患者で壊死性潰瘍の悪臭を減らすためにも使われている[53]。
精神疾患患者でもアロマテラピー利用の研究が行われている[54]。

その結果としての大部分の論文は、これらの患者の治療にアロマテラピーをうまく取り込んだと述べているが、結果は明らかに主観的である。
アロマテラピーと精油の作用メカニズムに関する理論は、それを研究した団体によって異なる。

アロマテラピーの支持者は、気分と情動に対するアロマテラピーの効果の根拠として、嗅覚と脳内の辺縁系との結びつきを述べることが多く、体の他の部分に対する主張しているメカニズムについて述べることは少ない。

しかし、アロマテラピー文献の大部分は嗅覚の性質および嗅覚と辺縁系との関係の深い神経生理研究がなく、これらの関係を示す研究を一般に引用しない。こ

の治療効果が使用した精油の特別な性質に基づくものであり、精油は個々の臭い化学成分の和よりも大きい効果を生むと、アロマテラピー支持者は主張する。
これらの主張に生化学界や心理学界は異議を唱えており、人間の脳に対する臭いの作用メカニズムの可能性に関して異なる見解を持っている(大部分の人は精油が生じる臭いを合成香料の臭いから区別しない)[30]。

この神経生物学的見解は芳香の情動的・心理的な影響に大部分集中しており(アロマテラピストが主張する他の症候性の影響とは反対に)、嗅覚伝導について分かっていることや、他の中枢神経系機能と嗅覚系の結合を考慮に入れるが、このトピックに対処する重要な研究がないので、主として理論的である。


runより:引用文献は多過ぎるのでカットしています。