ゼオライトによる加工食品からの放射性セシウムの除去方法の検討 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ゼオライトによる加工食品からの放射性セシウムの除去方法の検討

福島県農業総合センター 関澤春仁,丹治克男,吉岡邦雄


食品添加物として指定されるゼオライトは陽イオン交換能を有し、放射性セシウムを吸収することが知られている。

本研究では梅漬けおよび梅酒加工時にゼオライトを不織布に入れて一緒に漬け込んだ。

原料果実に対する加工品の放射性セシウム濃度を加工係数(Pf)とした場合、梅漬け加工においては、ゼオライトを添加しなかった区のPfは0.79、ゼオライトを原料重量比10%および20%添加した区のPfはいずれも0.43、ゼオライトを原料重量比10%添加して塩水で加工した区は0.24、粒径が他の区よりも大きい造粒ゼオライトを原料重量比10%添加した区では0.58となった。

一方、梅酒加工においては、ゼオライトを添加しなかった区のPfは0.24、ゼオライトを原料重量比10%添加した区のPfは0.15、20%添加した区は0.09、粒径がより大きい造立ゼオライトを原料重量比10%添加した場合は0.14となった。

以上の結果から、梅漬けおよび梅酒加工時にゼオライト処理を行うことにより、加工後の梅漬けおよび梅酒の放射性セシウムを低減できることが明らかとなった