・毎日新聞 2014年10月16日 東京夕刊
水辺かび臭:塩素系薬剤で 家庭・工場からの排水が原因--東京工科大調べ
http://mainichi.jp/shimen/news/20141016dde041040055000c.html
都市の水辺で問題になる「カビ臭」が、カビなどからではなく、家庭などで使われる塩素系薬剤が原因となっている可能性が高いとの分析結果を、東京工科大の浦瀬太郎教授(環境工学)らの研究チームがまとめた。
チームは「不明だった臭いの原因が特定できたことで、対策が大きく前進する」と話す。
12月に甲府市で開かれる土木学会環境工学研究フォーラムで発表する。【藤野基文】
チームは2013年6~12月、多摩川など東京都内の河川計17カ所から、それぞれ3~6回水を採取し、カビ臭の有無を調べた。
その結果、生活排水などを処理した水が流れ込む下流ほどカビ臭が強かった。
一般に水道水のカビ臭は藻類からできる物質が原因とされるが、チームが採取した水を調べたところ、それらの物質の濃度は低かった。
そこで、食品のカビ臭の原因となる物質「2、4、6-トリクロロアニソール」を調べたところ、無臭の水で100倍に薄めても臭う水では1リットル当たり13ナノグラム以上(ナノは10億分の1)と高濃度で検出された。
浦瀬教授によると、家庭や医療機関、工場などで、消毒、漂白、脱臭のために使われた塩素系薬剤が有機物と反応すると、トリクロロアニソールのもとになる物質が作られる。
それが排水として川に流れ込むことによって、臭いが発生した可能性があるという。
浦瀬教授は「臭いは都市の印象にもかかわる。東京五輪開催に向け、臭いのもとを断ち切る対策を進めることが重要だ」と話す。
runより:そもそも五輪関係無くやってくんないかなぁ・・・(´・ω・`)