・28日 「影響不明」物質いくつも
千葉大学大学院特任助教授(環境生命医学) 深田秀樹さん(49)
11月下旬、同大が開いた市民講座「未来世代を環境化学物質から守る」の中の講演で、水銀を出来るだけ体内に取り込まず魚を食べる工夫を話す「マグロは大トロより赤身がいい。生では食べずソテーでどうぞ」と教える。
同講座で、「PCBには209種類ある」といった基礎知識や、「有害化学物質による母乳汚染の実態」「健康被害を引き起こす量」「取り込まない工夫」などが紹介された。
「有害な化学物質を長期間にわたり微量ずつ取り込んだ場合、次世代への影響も含めた健康被害や、有害物質による環境汚染の現状を理解してもらいたい」と説明する。
人体への影響が心配される有害な化学物質は多い。例えば、家電を中心に難燃剤として使われるポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)は動物実験で大量投与すると、異常行動を起こす。
欧州連合(EC)では、PBDEを含む6物質の電気・電子機器への使用を禁じるROHS(特定有害物使用制限)指令を出した。
東京大学教授(産婦人科医学) 堤 治さん(56)
2001年同大病院で、30~40歳代の夫婦数十組の承諾を得て、精子・卵子に含まれる物質を調べたところ、ブスフェノールAが全検体から検出された。
プラスチックの一種ポリカーボネート樹脂の原料で、広範囲に使われている。
体内の正常なホルモンに影響を与える、内分泌撹乱作用が疑われ、環境省の試験では、魚類で作用が確認されている。
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普段の生活で避けられない汚染を直ちに恐れる必要はないが、汚染の現状に目を向けることが大事。
人体の汚染から逃げることはできない。
健康への影響を見極め、冷静に現状を理解し、安全な対応を心がけてほしい。
代表的な汚染である、大気汚染、土壌汚染、の原因が何であったか思い起こして検証してほしい。
大気や土壌は汚染されるが人間はかかわりないなどと考えること事態危険である。
人の生活は地球の自然環境によって生まれ育ち結果生きてゆけるのであり私たちは地球の恵みなしには生きてゆくことが出来ない。
= この地球を守るために一人一人が立ち上がってほしい =