問14.分析成績書の確認の説明部分に、「現物のカドミウム濃度が2 mg/kgであっても水分が80%のものであると乾物のカドミウム濃度は10mg/kgとなり」とあります。
何故このようになるのか意味が分かりません。
答)現物のカドミウム濃度とはサンプリング時の汚泥肥料中のカドミウム含有率です。
対して乾物のカドミウム濃度とはサンプリング時の汚泥肥料中から水分を除いた状態でのカドミウム含有率です。
設問時の状態を下部に図で示し、汚泥量、水分量、カドミウム量、カドミウム濃度の例を記載しています。
公定規格中の「含有が許される有害成分の最大量」は、乾物中の基準値となります。
通常、分析機関からの成績表には「乾物(Dry)」と「現物(Wet)」のどちらかで記載されてますので、乾物値で基準値を超えないよう確認のうえ品質管理を行ってください。
問15.手引書に適応した分析機関のリストはありませんか。
答)平成11年度に法律改正を行った際に、関係者に分析機関のリストを配付しましたが、それ以降は新たなリストは作成していません。
なお、インターネットで分析機関を調べると、多数が検索されますので、分析機関を選択して下さい。
問16.汚泥肥料の自主管理した分析値が基準値を超えた場合、国や県から何らかの行政処分がされたり、新聞などで公表されるのでしょうか。
答)この手引書は、生産業者による自主的な品質管理のために作成したものです。
自主検査によって基準値を超えた汚泥肥料であることが判明した時点で、流通は差し控えていただきますが、新聞などで公表されることも行政からの特段の指導もありません。
なお、基準値を超えた原因など調査をするため、「不適合時の処置記録書」を取っておくことをお勧めします。
問17.不適合発生時の製品の措置ですが、全て処分しなければ駄目ですか。
答)汚泥肥料の基準値を超えていることが明らかであれば、肥料の公定規格に適合しません。
産業廃棄物扱いになりますので、農地などに施用されることがないよう、適切な処分をお願いします。
問18.不適合が発生した場合、FAMICへの報告は何日以内にしなければならないのでしょうか。
答)特に日数の決まりはありません。措置が完了してからになりますので、事業場の業務の都合で結構です。
問19.重金属管理手引書に記載している教育訓練ですが、自社では対応できません。どこかお願いできる施設はありませんか。
答)下水汚泥肥料については、公益社団法人日本下水道協会が文献を出しています。、
し尿汚泥肥料は、一般財団法人日本環境衛生センターがノウハウをお持ちです。
問20.弊社は予算も人も少ないのですが、何か補助はあるのでしょうか。
答)残念ながら、補助金のような措置はありません。しかし、手引書にしたがって品質管理を行うことで、農家等においても安心して有用な有機質資源として活用することができます。。
なお、手引書に関連した教育訓練、汚泥肥料の品質管理についての講習のご希望があれば、FAMICにご相談下さい。
runより:何かザル警備の様な気がします( ̄_ ̄ i)
「決めたから後は任せた」という感じが否めませんね~。
汚泥という事は当然化学物質の危険性も・・・。