まず、フィリピン、インドネシア、マレーシア、
中国、タイ、ベトナム、インド、バングラデシュでのウンカが注入したヴィールスによって、茶色に変色した一面の水田の写真(1)を見せたあと、とくに、2009年から2012年にかけての状況を、中国の雲南省で、ハイブリッド品種の稲の導入に伴って、2009年にはセジロウンカの大発生により4万ヘクタールの水田の稲が若い段階で被害を受け、中国の南部諸州と共に、北部ベトナムでも、30万ヘクタールの水田で新たなタイプの(ウンカに媒介される)ヴィールスによる稲の病気が発生、タイでも2012年に、洪水のあと、17の県で15万4千ヘクタールの水田が、稲ウンカによる被害を受けているという事実を、数字で示された。
写真(1)
さらに、トビイロウンカやセジロウンカが、稲の茎に大量に群がっている写真(2)を見せたうえで、これらの稲ウンカが、稲の茎から汁を吸入する際に、それぞれ異なる種類のヴィールスを稲の中に注入するために、「ホッパーバーン」と呼ばれる稲の枯れ死が起こることを写真で示された。
また、1980年代から90年代にかけて、ハイブリッド品種の稲の導入が進むと共に、セジロウンカによる被害も広がっていったことを示すデータも示された。写真(3)