受動喫煙症診断基準2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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受動喫煙症の分類と診断基準


日本禁煙推進医師歯科医師連盟 受動喫煙の診断基準委員会
(作田 学、薗潤、山岡雅顕、野上浩志、加濃正人、松崎道幸、薗はじめ、大和浩)

レベル0 正常  非喫煙者で、受動喫煙の機会がない。

レベル1 無症候性急性受動喫煙症  
    (疾患)急性受動喫煙があるが、無症候の場合。
    (診断)タバコ煙に曝露の病歴があればよい。コチニン検出は不要。
    (注意)本人がタバコ煙曝露についての自覚なしに見過ごされることもある。

レベル2 無症候性慢性受動喫煙症  
    (疾患)慢性受動喫煙があるが、無症候の場合。
    (診断)週1時間以上の曝露が繰り返しある。コチニンを検出できる。
    (注意)本人がタバコ煙曝露についての自覚なしに見過ごされることもある。

レベル3 急性受動喫煙症 
    (疾患)目・鼻・喉・気管の障害、頭痛、咳、喘息、狭心症、心筋梗塞
     一過性脳虚血発作、脳梗塞、発疹、アレルギー性皮膚炎、化学物質過敏症
    (診断)非喫煙者がタバコの煙に曝露した事実のみで、コチニン検出は不要。
    (注意)眼症状にはかゆみ、痛み、涙、瞬目などがある。鼻症状にはくしゃみ、鼻閉、かゆみ、鼻汁などがある。これらは一般に非喫煙者の方が強い反応を示す。
 1.症状の出現が受動喫煙曝露開始(増大)後に始まった
 2.疾患の症状が受動喫煙の停止とともに消失する
 3.タバコ煙以外の有害物質曝露がない の3点があれば、可能性が高い。

レベル4 慢性受動喫煙症 
     (疾患)化学物質過敏症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、COPD,小児の肺炎、中耳炎、気管支炎、副鼻腔炎、身体的発育障害など。
     (診断)非喫煙者が週1時間を超えて繰り返しタバコ煙に曝露。曝露後24時間以内に測定した尿からコチニンを検出。
     (注意)但し、1日数分であっても連日避けられない受動喫煙がある場合はこれに起因する慢性の症状やタバコ病が発症する可能性がある。状況を総合的に判断し、1日1時間以内であっても受動喫煙症と診断して良い。

レベル5 重症受動喫煙症 
     (疾患)悪性腫瘍(とくに肺癌など)、乳幼児突然死症候群、COPD,脳梗塞、心筋梗塞(致死性の疾患の場合)
     (診断)非喫煙者が週1時間を超えて繰り返しタバコ煙に曝露。曝露後24時間以内に測定した尿からコチニンを検出。
     (注意)但し、1日数分であっても、連日避けられない受動喫煙がある場合はこれに起因する慢性の症状やタバコ病が発症する可能性がある。状況を総合的に判断し、1日1時間以内であっても受動喫煙症と診断して良い。

(注)
コチニン検出レベルはガスクロマトグラフィー法または高速液体クロマトグラフィー法あるいはELISA法で5~10ng/ml以上とする。

判断に迷うときには日本禁煙学会会員にご相談下さい。