・出典:慢性疲労症候群を正しく知るサイト
http://www.chrofatig.com/
・慢性疲労症候群の考えられている原因
厚労省の研究班が発表している慢性疲労症候群の原因についてまとめました。ストレスや遺伝的な要因などの説明をしています。
慢性疲労症候群の原因
慢性疲労症候群の原因は、実はまだはっきりとは解明されていません。
厚生労働省の疲労研究班の報告によれば、ストレスによる体調の変化と遺伝的要因によって引き起こされる免疫や内分泌、神経の異常が組み合わさって発症するものだと考えられています。
ストレス要因
ストレスが引き起こすからだの異常として、自律神経の不調が挙げられます。
人間が健康な状態を保つために働いているのが、交感神経と副交感神経からなる「自律神経」です。
前者は主に昼間の活動中に働き、ストレスや緊張に関係します。
副交感神経は夜間の休息中にはたらき、からだの修復やリラックスに関係します。
強いストレスを受け続ける生活をしていると、交感神経ばかりが機能して副交感神経はじゅうぶんに機能しません。
これによってからだの修復が進まず、免疫や内分泌などに悪影響を与えると言われています。
遺伝要因
感じるストレスの強さそのものだけではなくて、ストレスに対する感受性も関係するといわれています。
厚労省の研究班と筑波大学による共同研究によれば、慢性疲労症候群を発症した患者とそれ以外では、神経伝達物質の輸送体や受容体の遺伝子多型に違いがあるそうです。
それがストレスを受けた時のセロトニン代謝の差を生んでいると考えられるとのこと。
ですから、遺伝的に慢性疲労症候群を発症しやすい要因を持っている可能性があります。
からだの異常
免疫異常
慢性疲労症候群の患者にはアレルギーを発症している人が多いことが報告されています。
アレルギー反応を引き起こす自己抗体は、これまで脳機能には影響しないと考えられていました。ですが、最近の研究によれば脱力感や思考能力の低下に影響することが判明しています。
内分泌異常
慢性疲労症候群には内分泌異常が見られることも多数報告されています。ホルモン分泌の異常などにより、神経伝達物質の代謝が弱まることで、抑うつ状態を引き起こしたり、疲労感を強めることが考えられます。
脳・神経異常
さらに、あきらかに脳機能の異常が見られることも報告されています。
脳の各部分の血流低下や、糖代謝の低下などが見られることが判明しています。
感染症との関係
患者のなかには、感染症の発症が見られるケースも。
風邪などをきっかけに、この病気を引き起こすともいわれています。
これは、ストレスや遺伝的要因による免疫・内分泌・神経異常によって潜伏していたヘルペスウイルスなどが再活性化することにより、感染症を発症するからだと考えられています。
この感染症を抑制するために分泌される体内物質が脳機能以上を引き起こし、激しい疲労感などを引き起こすと想定されています。
これらの要因が組み合わさって発症するのが、慢性疲労症候群だと考えられているのです。
runより:化学物質過敏症の説明と言われても遜色無いほど類似していますね。
石川 哲先生、宮田 幹夫先生も類似疾患と翻訳の後書きに書いてるほどです。
この事は複合して発症する可能性が高いという事です、30%と言われてますが実際にはもう少し高いと私は思います。