・3.1.気象台黄砂の観測状況
平成15(2003)年度から平成24(2012)年度までの10 年間について、気象台発表の黄砂日の年間延べ日数を図3-1-1 に示す。
平成15(2003)年度から18(2006)年度まで増加傾向がみられ、その後平成20(2008)年度、平成21(2009)年度一旦減少し、平成22(2010)年度には再び増加した。
その後、平成23(2011)年度、平成24(2012)年度は減少している。
図3-1-2 に、平成15(2003)年度から平成24(2012)年度までの黄砂日数の経月変化を示す。
3~5 月に圧倒的に多いことが分かる。
図3-1-3 には平成15(2003)~24(2012)年度の観測地点毎の黄砂日数を、多い順で並べている。
九州・中国地方が上位を占めており、黄砂の影響の大きさを示している。
図省略
3.2.黄砂日のSPM濃度
SPM濃度と黄砂現象の関係を比較検討するために、平成15(2003)年から平成24(2012)年について、気象台が発表している黄砂観測日における都道府県ごとのSPM平均濃度、及び都道府県ごとの同平均濃度に気象台の黄砂観測日数を乗じたものを図3-2-1(1)~(3)に示す。
気象台黄砂観測日におけるSPM平均濃度は、各都道府県における黄砂の強度を、また、その値に当該年の黄砂観測日数を乗じたものは、各年の各都道府県における黄砂現象を被る概略的な量的指標を示すと考えられる。
この図から、黄砂日の影響は、西日本の方が北・東日本よりも相対的に大きいことがわかる。
図省略
3.3.気象台煙霧の観測状況
黄砂と同様に、平成15(2003)年度から平成24(2012)年度までの10 年間について、気象台観測の煙霧日の年間延べ日数を図3-3-1 に示す。
平成17(2005)年度を最高に、それ以降は減少の傾向が続いている。
図3-3-2 に、この期間の全国での煙霧延べ日数の経月変化と、関東地方と九州地方に分けた経月変化を示す。
全国では4~7 月が多く12~1 月が少なくなっている。
地域別では、関東では7、8 月に九州と比較して多くなっている様子がみられる。
平成15(2003)~24(2012)年度の観測地点毎の煙霧日数を、図3-3-3 に多い順に示す。
関東・関西の都市が多く、上位10 地点の内訳は関東5、関西2、東海2、九州1 である。
runより:今回は図と表を省略します、さすがに編集がキツイです(x_x;)