線香、お香及び蚊取り線香の煙中ベンゼン濃度:3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・線香等からのベンゼン放出量
形状及び主原料 試料
No. ベンゼン放出量 平均値
(μg/g) (μg/g)


棒状タブ粉
(タブ線香)
1 230
2 442 304
3 242
棒状杉粉
(杉線香)
4 876
5 549 575
6 301
円錐形
(天然植物)
7 1,010 656

8 301
渦巻状
(蚊取線香)
9 502 464

10 426
各試料からのベンゼン放出量:230 μg/g~1,010 μg/g線香等使用時の室内ベンゼン濃度推定
• 測定の結果、ベンゼンが全ての試料から検出されたため、室内で線香を使用した時の濃度を予測した。
• 外気のベンゼン濃度を1.1 μg/m3 (平成24年度東京都一般局での大気汚染物質年平均濃度)とし、6畳の部屋において換気回数0.5回/時で、試料を1時間燃焼させた時の濃度を算出した。

【計算式】C=(Cs-C0)e-Q/Vt+Q/M(1-e-Q/Vt)
C:室内の汚染物質濃度[μg/m3] Cs:最初の室内汚染物質濃度
C0:外気の汚染物質濃度[μg/m3]
M:汚染物質発生量[μg/h] V:室の容積[m3] Q:換気量[m3/h] t:時間[h]
1時間燃焼後の室内ベンゼン濃度推定値
形状及び主原料 試料
No. ベンゼン濃度推定値※ 平均値
(μg/m3) (μg/m3)


棒状タブ粉
(タブ線香)
           1 5.4
           2 10.0         7.3
           3 6.4
棒状杉粉
(杉線香)
           4 14.3
           5 10.8         10.6
           6 6.6
円錐形
(天然植物)
           7 31.         29.4
           8 27.5
渦巻状
(蚊取線香)
           9 6.4         10.9
           10 15.4
※ 換気回数0.5回/h、6畳の部屋で1時間燃焼させたときの濃度
各試料燃焼時のベンゼン濃度推定値:5.4 μg/m3 ~31.3μg/m3

まとめ
• 線香、お香、蚊取り線香10製品を用い、燃焼により発生する煙中のベンゼン濃度を測定した。
• すべての製品からベンゼンが検出され、単位重量あたりのベンゼン放出量は、230 μg/g~1,010 μg/gであっ
た。
• 試料を6畳間で1時間燃焼させたときの推定室内ベンゼン濃度は5.4 μg/m3 ~31.3 μg/m3であり、いずれも大気環境基準を超えていた。
• 線香、お香、蚊取り線香使用時のベンゼン曝露量低減のためには、使用をなるべく短時間に抑えることや、燃焼後の十分な換気が必要と考えられる。


runより:次の記事でベンゼンの危険性をWikipediaから抜粋して紹介します。