毒性学の今日的意義:高感受性群を視野に入れた検討 | 化学物質過敏症 runのブログ

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http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ws74-att/2r9852000002wsc9.pdf
毒性学の今日的意義:高感受性群を視野に入れた検討
シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会 資料
2013年3月6日 北里大学医学部衛生学 角田正史
毒性学とは

毒性学(Toxicology):生体に対する物質の有害作用を研究する学問

非常に広い分野からなる応用学問であり、社会的学問とされる。

化学物質の作用の基本メカニズム(細胞、生化学、分子レベルでの作用メカニズム)の探求

量・影響関係、量-反応関係の評価

リスクアセスメント(害の確認、量-反応関係の評価、人間の曝露の評価、リスクの特徴づけ)
量・影響関係と量ー反応関係

量・影響関係:有害物質の負荷量と、その物質の個体に対する影響の強さとの関係を示したもの

例:硫化水素

0.25ppm: 腐卵臭の検知

10ppm: 粘膜刺激症状

100ppm: 嗅覚鈍麻

400ppm:意識障害、死亡

量-反応関係:有害物質に曝露される量が増えるに従って、特定の影響の発生率が集団において増加すること

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従来までの毒性学の課題

近代~1970年代頃までの大きな課題:カドミウムによるイタイイタイ病、メチル水銀による水俣病に代表される環境汚染によって起こった病気に対して毒性学を用いて、原因やメカニズムを究明する。