・出展:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
http://kokumin-kaigi.org/
・http://kokumin-kaigi.org/wp-content/uploads/2013/08/newsletter081.pdf
化学物質表示に関心を持たせるオランダの取り組み
オランダでは毎年、約6000人が家庭用化学製品の不適切な使用により、病院を受診している。
オランダ保健省は、このような事態を解消し、消費者がもっと家庭用化学製品に記載されている安全についての注意事項のラベルに関心を持つようにしたいと考え、「宝くじ」を使ったキャンペーンを実施した。
キャンペーンの内容は、まずキャンペーンの主体が家庭用化学製品を購入し、そこに「おめでとう!このラベルを読んだ人には1000ユーロもらえます。」とラベルを貼り、その後、こっそりと元の場所に商品を戻すというものだ。
そして、4週間後、プレスリリース等により、大々的に、製品ラベルを良く見ると1000ユーロがもらえると書かれているかもしれない、ということを消費者に知らせた。
ゴールデンタイムのニュースなどにも取り上げられた。
ニュースを見た消費者は、自宅の台所の化学製品を戸棚から取り出し、ラベルを読んだ。
その後のオランダ食品・消費者商品安全性局の調査によれば、「このキャンペーンのおかげで消費者の4人に一人が、商品に書かれている安全情報に注意深く従うようになった」ということだ。
このキャンペーンは非常に素晴らしいということで、世界のジャーナリストたちが、広報会社、映画会社、メディア・コンサルタント、カメラマン、デザインスタジオなどの優れた創造性をたたえるEPICA賞という表彰制度で、2012年のEPICA銀賞を受賞している。
オランダ食品・消費者消費安全局は、これまでにも、幼児の親の意識を高めるために、哺乳瓶を利用したり、子どもの目の中に台所の戸棚が写っているものなどを素材にキャンペーンを行い、消費者行動の変化につながる有効なマーケティングとして受賞もしているそうだ。
「宝くじ」のラベルのイメージ。枠囲みの部分が、通常の製品の安全に関する注意部分に、追加された「宝くじ」となる。
発起人の松崎早苗さんよりご提供いただいた、欧州化学物質庁(ECHA)の2013年2月のニュースの翻訳文を参考にさせていただきました。
製品ラベルをよく見ると、「当たり」が見つかる
runより:面白い方法ですけど日本では出来ないでしょうね(^^:)