・出典:慢性疲労症候群(CFS)入門
http://spinozafj.web.fc2.com/mangcfs.html
・第31章 新たな考えと新たな習慣
CFSあるいは繊維筋痛を抱えてうまく生活するには、我々が考えることと、することの両方を変えることが必要です。
この章はその両方を論じます。
我々は最初に精神調整を論じ、そして次にどのように習慣的行動を変えるかを議論します。
我々はこの本を通じて精神調整の例をたくさん見てきました。
一つはペーシングの議論で出てきました。我々は、制限内で生活するために、現在の能力に合うように我々の期待を調整する必要があります。
我々はまた、否定的考えを思案することは痛みの体験を増やすので、自分との対話を変えることが、痛みを減らす一つの方法であると分かりました。同様に、痛みの主観的体験は、否定的考えに関連している抑鬱と不安のような感情によって増やされ、それで、我々の考えを変えることによって我々の感情を管理することは、痛みをコントロールする一つの方法を提供してくれます。
また、我々は、自分を慰める言葉を言うことで、ぶり返しの間に経験する苦しみを減らすことができます。
考えはストレスの原因となり得るので、精神調整はストレスをコントロールすることに対しても重要です。
例えば、あなたが、「良き妻」あるいは「良き母」として、病気になる前にしていた家事をするべきである、あるいは他の方法でもっと貢献するべきであると思うことでストレスに悩むならば、あなたが自らの期待を新しい制限に合うように変えることによってストレスを減らすことができます。
3ステップのアプローチ
あなたが今から学ぶ3ステップのアプローチは、あなたの考えを変える方法を示します。
あなたの苦しみを増やすのではなく、むしろあなたを助けます。
あなたの置かれた状況に現実的な考えを持つことは、あなたがペースを保つのを助けることができて、痛み、ストレス、そしてぶり返しの苦しみを減らすでしょう。
我々は自分との対話、つまり独り言に焦点を合わせます。
独り言は、経験に対する習慣的な反応方法であり、しばしば非常に悲観的になる内心の批評家です。
例えば、あなたの病気がぶり返したならば、あなたの内なる声は「あなたは決して治らないでしょう。
あなたが何かを試すたびに失敗します」のようなことを言うかもしれません。
「この新しい治療が私を確実に治すでしょう」のようなことを言うならば、内心の声は時々前向きな方向に人を誤って導きます。
独り言は、あなたの気分と自尊心に大きな影響を与えることができます。
否定的考えがあなたを不必要に不安で、悲しくて、そして絶望的にします。これらの感情は、今度は、建設的に行動することを難しくします。
精神的苦痛への没頭は症状を強めて、より消極的な考え方を引き起こすかもしれません。
この悪循環は非常にやる気をそぐ可能性があり、自分でやる気になるのを難しくします。
同様に、回復への非現実的な期待と、そしてそれに続く期待外れの循環も、やる気をそぐ可能性があります。