・出典:慢性疲労症候群(CFS)入門
http://spinozafj.web.fc2.com/mangcfs.html
・第27章 新しい生き方を創造する
長期にわたる疾患は疼痛、苦しみ、そして喪失をもたらしますが、それはまた、生活を再評価して、新しい方法で生活を作り直す機会を与えます。
我々のプログラムの多くの人々は、CFSあるいFMにかかることを自ら望んで決めたわけではありません。
けれども、彼らはそれから貴重な教訓を学んだと言いました。
それが以前に持っていたものあるいは彼らが計画していたものと違う種類の生活であるけれども、彼らは長期にわたる疾患とともに実りある人生を送ることが可能であると信じます。
ある者は、彼らがCFSあるいはFMになる前より今のほうがより良い生活を送るとさえ言います。
“What Recovery Means to Me”(「私にとって回復が意味すること」)という題の記事を書いたJowynn Johnsは、「徐々に、私はおそらく決して以前の生活に戻ることができないだろうというアイデアを受け入れるようになりました」と言うとき、彼女がどのように新たな人生を切り開くという難題を認識して、そしてどのようにそれに応じたか記述しました。
彼女は、回復する目標を諦め、その代わり、CFSにかかる以前とは違う種類の生活を築くことを通して、生活の質を復元させるアイデアで置き換えました。
「私がかつて持っていたものを持つ必要性を諦めることによって、そして過去の生活様式へ戻るような回復のアイデアを放棄することによって、私は豊かな暮らしを創り出しました」
普通、この移行は徐々に起こりますが、時々一つの経験が喪失の最終を痛切に感じさせます。
我々のプログラムの1人の繊維筋痛の患者が、ある日、彼女が友人と病気になる前の彼女の活動的な生活について話していて、どうやって彼女がかつてほど活動的でないことを受け入れる必要があったかを報告しました。
彼女は疾患の前の生活を、ハイキングをはじめ、ロック・クライミング、洞窟探検、クロスカントリースキー、バックパックを背負って旅行し、オリエンテーリング、そしてスノーキャンプをしていたと説明しました。
友人は「はい、それは前世のことでした」と言って返答しました。
この患者は、友人のコメントが「私の脳の中で明かりをつけている誰かのよう」であったと言いました。
「頭では、私は喪失を受け入れて、深く悲しんでいたけれども、私は何かが不完全であったと感じました――突然、『それは前世のことでした』が、私に以前の生活を入れるファイルを与えてくれました」
以下に、我々のプログラムの人々によって使われた、新たな人生を切り開くための幾つかの戦略があります: