・ストレスと身体的過敏(Stressors)
このカテゴリーは、生活する上でストレスとなる要因を書きます。
重要なのは三つです。
財政、人間関係、身体的過敏です。
CFSと線維筋痛症の人々の財政状況は大いにさまざまです。
一部の人たちは、財政状況が病気になる前とほとんど同じだということが分かります。
この人たちにとって、お金はストレッサー(ストレス要因)ではないかもしれません。
しかしながら、他の人たちは、財政的な圧迫が大きいどころか、圧倒的でさえあります。
一部の人たちは、ほとんど収入がなく、一人で暮らしているかもしれません。
障害保険の支払いを受け取るためには、長期間の、ストレスが多い、厳しい試練を乗り越えなくてはならないかもしれません。
支払いの受け取りに成功した人たちはしばしば、いつか障害者資格が奪われるのではないかと心配します。
他の人たちは、体が休息を求めているときに、働くことを強いられている気がします。
慢性疾患は新たな負担と、さらに、新たな緊張とフラストレーションも作り出すので、人間関係を変えます。
家族と友人はあなたのことを理解するかもしれないし、そうでないかもしれません。
人間関係は支持と援助の重要な源、あるいはストレス源、もしくはその両方になりえます。
身体的過敏には、食物や他の物質への過敏反応、騒音と光への脆弱(ぜいじゃく)さ、天気と季節への敏感さがあります。
この領域の質問は次の通りです。
「食物アレルギーは?」「化学物質過敏は?」「感覚に負担をかけ過ぎること(同時に幾つかの源からやって来る騒音、光あるいは刺激など)に敏感であるか?」(例えば、バックグラウンドで音楽を流して会話をしようとする)「季節あるいは天気の変化による影響は?」
要約、弱点、目標(Summary, Vulnerabilities and Goals)
「エネルギーエンベロープ」用紙の最後は、三つのセクションから成ります。あなたが、結果から学んだことと、将来の計画とをまとめるのに役立ちます。
「要約(Summary)」というタイトルがついた一番目のセクションは、あなたの現在の調子がどうであるかを簡単に要約するための欄です。
二番目のセクションの「弱点(Vulnerabilities)」は、症状を悪化させる要因と、ぶり返しを引き起こす要因に焦点を合わせるようにしてください。
クラスで我々がこの演習をすると、我々はしばしば、やり過ぎをはじめ、睡眠不足、財政問題、ストレスの多い人間関係、将来への不安、食物アレルギーと化学アレルギー、感覚に負担をかけ過ぎること、人々と過ごす時間、家族に対する義務、旅行、そして他の疾患などのような回答を得ます。
三番目のセクションの「目標(Goals)」は、近いうちに改善に取り組むつもりの領域を確認するための欄です。
参考文献
Arthritis Foundation. Your Personal Guide to Living Well with Fibromyalgia. Marietta, Ca: Longstreet Press, 1997. Explains the bowl of marbles.
King, Caroline, Leonard Jason, and others. “Think Inside the Envelope,” CFIDS Chronicle 10 (Fall, 1997): 10-14.
runより:入門編というにはかなり難しいですが元々外国の本だったらしいので少々難易度が上がっている気がします。
とはいえ重要な事が結構多く役立つ資料だと思います。
後に化学物質過敏症との関連もありますが後日掲載ですね。