第6章 疲労と闘う2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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疼痛と睡眠不足を治療する

疲労は疼痛と睡眠不足によって強まります。

本来、疼痛に疲れは付きもので、また疼痛は筋肉の緊張をよく引き起こし、今度はそれが疲労を強めます。

体力の回復が見られない睡眠を取れば、朝には就寝する前と同じくらい疲れたままです。

前の二つの章に記述した戦略を使って疼痛を治療して、睡眠を改善すれば、同時に、疲労軽減のボーナスがついてきます。

疲労と疼痛、疲労と睡眠の関係はそれぞれ反対方向にも作用します。

疲労を治療すれば、睡眠と疼痛に良い影響を与えることができます。

疲れていると疼痛感が深まるので、疲労を軽減すれば疼痛感が小さくなります。

つまり、疲労と疼痛、疲労と睡眠は、それぞれ相互に作用します。

一つの症状を治療すれば、他の二つの症状に良い影響を与えることができます。

おそらく、最初に取り組むべき最も一般的な症状は、睡眠でしょう。

運動する

病気になったことで活動レベルが下がり、活動不足によって体調不良が起きたのならば、運動することで逆方向にねじを回すことができるかもしれません。

運動すれば、大幅に体調が良くなり、その結果、運動しないことが原因の疲労が軽減されます。

また、疼痛と闘うのにも役立ち、ストレスが少なくなり、気分が良くなります。詳しくは第16章を見てください。

ストレスを軽減する

第18章で概説するように、リラクセーションと他のストレス管理戦略を使うことで、ストレスから生じる疲労と闘うことができます。

慢性疾患において、ストレスはあまりにも広く行き渡っているため、そしてストレスが疲労だけでなく疼痛や睡眠不足といった症状を強めるため、多くの患者はストレスと闘うためにさまざまな戦略を使います。

他の自主管理戦略のように、ストレス管理戦略を立てれば多数の症状が改善されます。

憂鬱と他の感情に対処する

慢性疾患では感情が強まります。生活の一時的な中断に対する反応として、喪失感、現状と将来への不安をもたらします。

感情の強まりは、自主管理戦略、専門家の助け、薬、を組み合わせて使えば治療できます。

詳しくは第19章を見てください。

栄養摂取を改善する

CFSと線維筋痛症の患者はしばしば、適切な栄養を取るとき、幾種類かの問題に出会います。

第一に、エネルギーの制約、食欲不振、あるいは症状の重さが原因で、一部の人々は調理時間を十分に取れず、栄養バランスの取れた食事を取っていないかもしれません。

助けを呼ぶこと、前もって食事を冷凍保存すること、そして調理済み食品を使うことが役立ちます。

第二に、CFSやFMのほとんどの人々はアルコール不耐性があり、多くの人々がカフェインや甘味料に敏感です。

これら物質の摂取量を減らすか、あるいは摂取をやめれば、症状が軽減され、気分の変動が小さくなり、また、睡眠も改善されるかもしれません。

最後に、CFS患者の約3分の1と線維筋痛症患者の同程度が、各種の食べ物に対して過敏に反応するか、あるいは栄養を吸収するのに苦労しています。

食物アレルギーを防止するのに最も効果的な戦略は「除外食」です。

食物アレルゲンとなる食品目を食事から除外していって、そのあと耐性があったとき一つずつ再導入していきます。

栄養摂取の詳細については第17章を見てください。

治療薬の変更を検討する

多くの治療薬、例えば、一部の抗鬱薬、疼痛の処方薬などは副作用として疲労を作り出します。

治療薬の変更あるいは投薬量の変更が役立つかもしれません。