第1章 慢性疲労症候群と線維筋痛症 | 化学物質過敏症 runのブログ

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第1章 慢性疲労症候群と線維筋痛症

慢性疲労症候群(CFS)あるいは線維筋痛症(FM)のような長期にわたる疾患になると、生活の習慣がすっかり変わってしまい、進むべき明らかな方向が見つからない新天地に入ったように感じるかもしれません。

この困惑させるような状況は、あなたにどうすることもできないと思わせます。

しかし、疾患をコントロールし、病状を改善するために、できることがたくさんあります。

この本はあなたにどうしたらいいかその方法を示します。

この本の中のアイデアを使えば、CFSや線維筋痛症の管理計画を作ることができます。

最初の一歩、この本の第1部は、自分の置かれた状況を理解することです。CFSと線維筋痛症の三つの重要な側面を見ることから始めます。

たぶん、CFSあるいは線維筋痛症で最初に具合が悪くなったとき、あなたは短期間の病気にかかって、それが長引いているだけだと考えたでしょう。

しかしながら、ある時点で、あなたは自分がすでに新しい領域に入ってしまったことに気づきます。

あなたは自分の問題が短期間の病気と全く違うものであったという事実に直面します。

短期間あるいは急性の病気は、ふつう、医学的な治療をするか、あるいは時間が経過すれば終わる一時的な問題です。

CFSとFMによる生活の中断は一時的ではありません。

逆に、これらの疾患による生活の中断は続きます。短い中断があって、そのあと、前の生活を再開するどころか、あなたは慢性症状と制限に適応しなければならない事態に直面します。

そして、あなたがCFSと線維筋痛症の多くの人々のようであるならば、生活の大半は疾患に適応することが中心になります。

また、症状があるにもかかわらず無理するといった、急性疾患に使う戦略は、事態を悪化させるだけであるということが分かったかもしれません。

この本は、急性疾患と違う種類の疾患を管理するためのスキル(技能)を教えます。

第二に、CFSや線維筋痛症になると、生活が制限され、症状が続くだけでなく、生活がすっかり変わってしまうので、その影響は広範囲にわたります。仕事する能力、人間関係、気分、将来の夢と希望、そして人間性にさえ影響します。

CFSあるいは線維筋痛症のような長期にわたる疾患を抱えて生活するためには、単に症状を管理するだけでなく、もっと多くを管理する必要があります。

CFSあるいは線維筋痛症と、生活の他の諸因子との間には、疾患への取り組みを複雑にしている相互作用があります(下図を見てください)。

例えば、CFSとFMは活動レベル(CFS/FMから活動[Activity]に向く矢印)を下げますが、体が許容できないほど活動しようとするならば、症状はより重くなるでしょう(内側を向く矢印)。

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