7月7日(金) 音楽準備室内のハンドベル液だれを撮影。5月26日から43日経過、まだ液だれは消えない。
7月10日(月) 保護者に西棟5階教室の再開についてのプリントを配布。液だれ情報の記載なし。
7月11日(火) 原告が調査のため、音楽準備室内に発泡スチロールをぶら下げたガムテープの溶解した拡大写真撮影。
布製のガムテープの糊部分(あるいは接着剤)は8日間で、どろどろに溶けてしまった。
この状態を見ても、有機溶剤は存在しないといえるのか。
8月2日(水) ダイヤ分析センターVOC検査実施。
9月4日(月) 合唱部保護者と保土ヶ谷高校管理職との音楽室再開についての会議があった。
保護者=2学期から音楽室再開と管理職Fから保護者に話があり、説明を求めたい。
保護者の希望は、気温の低くなる11月ころからの再開である。
神奈川県の対応は、あまりに強行的だ。
TVOCが高い。
管理職F=ハンドベルは温度と湿度の関係で、水滴が付着しただけだ。
9月11日(月)、12日(火) 音楽準備室の換気用のダクトの屋上への立上げ工事がおこなわれた。
教育財務課の説明では、立上げ工事は困難とのことであったが、簡単に工事は終了した。
2005年12月に「県によって出された安全宣言」には、大きな問題があり、これを認めた知事の責任も重大である。
9月14日(木) 美術担当原告、北里研究所病院にて、診察の結果、シックビルディング症候群(化学物質過敏症)の診断を受けた。
9月15日(金) 管理職Fにシックビルディング症候群(化学物質過敏症)の診断を受けた旨の報告をすると、「何で今頃受診をしたんだ。」との発言。
汚染事故を通じ、最も人間性の欠如した発言として記憶した。
謝罪なし。
10月20日(金) 生徒7名が音楽室・書道室・視聴覚室を見学した。
複数の生徒が臭気を自覚し、図面に臭気の程度にあわせて濃さを明記した。
合唱部1年2年も気分が悪くなった。
10月25日(水) 音楽室・書道室・音楽準備室・視聴覚室の検知管によるVOC検査を実施。
TVOCの検査はしていない。
使用有機溶剤のごく一部しか検査していない。
有機溶剤汚染事故は、この検知管による検査で幕が下ろされた。
2007年3月24日(土) 神奈川県は、健康被害を受けた生徒と個別交渉し、「神奈川県は、卒業後、10年間、健康保障をする。」との確約をした。
他の生徒の健康被害は、闇のなかに消し去られた。
4月1日(日) 原告は、「シックビルディング症候群(化学物質過敏症)」発症を理由に転勤した。
転勤先の美術室・美術準備室に油絵具の臭気が残っており、換気に特に気を使った。
(つづく)
runより:続報は明日掲載します。