2) 室内空気対策研究会調査
室内空気対策研究会は、建設省(現国土交通省)他4 省庁(厚生省及び労働省[現厚生労働省]、通商産業省[現経済産業省]、林野庁)、学識経験者、関係団体等の参加により、平成12 年度に発足し、全国の住宅等についての空気環境の実態調査を平成12~17 年度にかけて実施している。
同調査では、築1 年以内の住宅を対象として、ホルムアルデヒドなど数種類の化学物質(平成12 年度当初、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、その後、スチレン、アセトアルデヒドを追加)の室内濃度を測定し、そのうち厚生労働省の指針値を上回った家屋については、さらに翌年以降も追跡調査を実施するという手法で、表-4.2.7 に示すように、公募及び地方公共団体の選定による住宅(毎年度1千戸以上)において調査を行っている。
表-4.2.8 及び図-4.2.2 に同調査による化学物質濃度の年別推移を示す。
調査開始当初の平成12 年度(2000 年度)に比べ、濃度については、ホルムアルデヒド、トルエンをはじめとして、全体としては減少傾向を見せているが、スチレン及びアセトアルデヒドについては平成14 年度(2000 年度)以降、横ばいか若干上昇傾向を見せている。
また、厚生労働省指針値に対する超過率では、ホルムアルデヒド及びトルエンは大幅な減少を示しており、その他の物質では概ね1%未満で推移している。
表-4.2.7 調査対象住宅の件数及び属性
表-4.2.8 化学物質の室内濃度の年別推移(平成12~17 年度)
※低減率---前年度の平均濃度を1として、各時点での平均濃度と比較した低減率を示した。
※<0.01は、検知限界以下であり <0.01=0として集計した。
出典:「平成17年度 室内空気に関する実態調査報告書 概要版」((財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター)を基に作成
資料:「平成17 年度 室内空気に関する実態調査報告書 概要版」
((財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター)を基に作成
図-4.2.2 化学物質の室内濃度の年別推移(平成12~17 年度)
runより:図なんですが思ったより拡大しないみたいですね、前は原寸だったんだけど変わったみたいです。