3. 危険有害性の要約
分類の名称: 引火性液体、急性毒性物質
危険性: 消防法危険物第4 類第1 石油類
有毒性: 皮膚及び眼、鼻、喉等を刺激する。高濃度の蒸気は麻酔作用 が
ある。
キシレン、シクロヘキサン、メチルシクロへキサンの有
害性と同じ。
環境影響: 本品でのデータ無し、キシレン、シクロヘキサン、メチルシク
ロへキサンの場合と同様。
4. 応急措置
皮膚に付着した場合 :汚染した衣服を脱ぎ、触れた部位を多量の水で洗い流す。
皮膚に炎症を生じた時は医師の手当てを受けること。
眼に入った場合 :直ちに15 分間以上清水で洗浄すること。
まぶたの裏まで洗うようにすること。
また、眼をこすらないこと。
直ちに眼科医の手当てを受けること。
飲み込んだ場合 :多量の水または食塩水を飲ませ吐かせ、直ちに医師の手当てを受けてください。患者に意識がない場合は、口から何も与えた
り、吐かせたりしないこと。
5. 火災時の措置
消火剤 :粉末、二酸化炭素、ハロゲン化物、アルコフォームが有効。
消火方法 :火元への燃焼源を断ち、消化剤を使用して消化する。又、延焼の恐れのないように水スプレーで周囲のタンク、建物等を冷却する。
消化作業は風上から行い、場合によっては呼吸保護具を着用する。
6. 漏出時の措置
漏洩した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立ち入りを禁止する。
付近の着火源となるものを速やかに取り除く。
作業に際しては必ず保護具を着用する。少量の場合は、土砂で吸着させて空容器に回収し、多量の水で洗い流す。
大量の場合は、漏洩した液は土砂等でその流れを止め、安全な場所に導いた後、出来るだけ空容器に回収する。
そのあとは多量の水を用いて洗い流す。
この場合河川に排出されないように注意
すること。
7. 取扱い及び保管上の注意
取扱い :吸い込んだり、眼、鼻、皮膚及び衣類にふれたりしないように
適切な保護具を着用する。
蒸気の発散をできるだけ抑え、作業環境を主要濃度以下に保つ。
高温物、スパーク、火災を避け強酸化剤との接触を避けてください。
容器を転倒、落下させるといった粗暴な取扱いをしない。
貯蔵 :火気厳禁。
容器は直射日光を避けて貯蔵し、密閉して、空気との接触を避ける。
ボイラー等熱源付近や可燃物の近くには置かない。
酸化性物質、有機過酸化物等と同一場所に置かない。
8. 暴露防止及び保護措置
管理濃度(本品でのデータなし)
許容濃度(本品でのデータなし)
組成物質の有害性及び暴露濃度基準
物質名 管理濃度
ACGIH
(TWA)
日本産業
衛生学会
キシレン 100ppm 100ppm 100ppm
メチルシクロへキサン 設定なし 400ppm 400ppm
シクロへキサン 設定なし 300ppm 150ppm
設備対策 :屋内作業場での使用の場合は発生源の密閉化又は局所排気装置
を設置することが望ましい。取り扱い場所の近くに安全シャワ
ー、手洗い、洗顔設備を設け、その位置を明瞭に表示する。
個人保護 :保護眼鏡、保護手袋、保護長靴等を使用する。また状況に応じ、
有機ガス用防毒マスク、送気マスク、空気呼吸器等を使用する。
化学物質等安全データシート(MSDS)
製品名:ポリックスレジン SX
9. 物理的及び化学的性質
物理的状態 :粘ちょう液
色 :淡黄色透明
臭い :特異臭
引火点 :-11℃ (密閉)
比重 :0.84 (25℃)
粘度 :160±30 CPS (25℃)
10. 安定性及び反応性
本品でのデータなし
安定性
シクロへキサン: 熱に不安定。
移送時の流動、噴霧、漏れ等の際に静電気を発生しやすく、わ
ずかな放電で引火する危険がある。
メチルシクロへキサン: 通常の取扱いで安定である。
流動、攪拌などにより静電気を発生することがある。
キシレン: 通常の取扱いで安定である。
避けるべき条件
シクロへキサン : 高温
メチルシクロへキサン: 高温
キシレン: 加熱
危険有害性のある分解生成物
シクロヘキサン:一酸化炭素、窒素酸化物などの有害なガスを発生する。
メチルシクロへキサン:一酸化炭素などの有害ガスが発生。
キシレン:加熱分解により一酸化炭素、二酸化炭素を生じる。
11. 有害性情報
本品でのデータなし
急性毒性
:経口 ラット LD50 7.53mg/kg (キシレン)
経口 ラット LD50 12,705mg/kg (シクロヘキサン)
経口 マウス LD50 2,250mg/kg (メチルシクロへキサン)
吸入 ラット LD50 6,700ppm/4hr (キシレン)
刺激性(皮膚、眼) :眼に対して蒸気、液とも中程度の刺激性があり、皮膚に対しても弱い刺激性あり。繰り返しの接触により脱脂症状を生じる。
runより:揮発性とキシレン、シクロヘキサン、メチルシクロへキサンという言葉で化学物質過敏症にとってアスファルト工事が脅威だと考えられますね。