カナダ下院常任委員会報告 :第二部:農薬とその有害な影響 | 化学物質過敏症 runのブログ

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3.農薬使用の歴史
3.  HISTORY OF PESTICIDE USE
 

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化学農薬の主な種類
The Main Classes of Chemical Pesticides
 
3.1 ある種の有害生物駆除製品はローマ時代に用いられていたことを示す情報があるが、合成物の使用は1930年代にはじまり、第二次世界大戦終結後一層広汎になった。

現在カナダで使われている多種類の化学農薬があり、その主な5部門をこの章で考察する。

有機塩素グループの化学農薬は1940年代に最初に用いられた。

ほぼ1945年から1965年に、有機塩素は農業と林業のあらゆる面で、木造建築物を守り、幅広い種々の有害昆虫から人間を守るのに使われた。
 
3.2 第二の更に強力な殺虫剤グループ、有機リンの発見は、有機塩素の交替を促し、事実、多くの有機塩素は現在カナダで禁止されている。

16ある種の有機リンは浸透移行性である:非浸透移行性農薬と異なり、それらは植物組織に取り込まれ、次に植物は細菌や真菌・寄生体を阻害するか殺す。17
 

有害生物駆除製品とは何か?
What are pest control products? 

有害生物駆除製品は何らかのの有害生物を抑制又は破壊・誘引・忌避することを意図した製品であり、化学物質及び装置(フェロモントラップのような)、さらには生物(細菌のような)さえ含む(有害生物駆除製品法の定義)。

言葉、農薬は更に明確で、除草剤・殺虫剤・殺菌剤、及び殺藻剤・昆虫と動物の忌避剤・抗菌及びクリーニング製品・木材及び材料の保存剤・昆虫とげっ歯類のわなを含む。


大部分の農薬は標的生物に対して意図的に有毒である。農薬は「有効」成分(殺有害生物効果のある部分)と、有効成分の効果を強めるために使われる表面活性剤及び助剤・その他のような、ほかの成分からなる。

これらもまた人間の健康又は環境に有害であり得る(1999年環境と持続的発展の委員報告、証拠書類3.4)。
 
3.3 カーバメート殺虫剤は有機塩素及び有機リンの両方より後れてやってきた。

それはほかより使われ方が広くない。

その使用は様々である:一部は森林保護のために広く使われ、一方ほかは、ジャガイモと穀物の害虫に対して広く使われている。

殺虫剤の合成ピレスロイドグループは1970年代初期、更に最近導入されたが、天然源のピレトリンは数百年間使われてきた。

合成ピレスロイドは光に安定で、大部分の有機リンとカーバメート殺虫剤よりほぼ十倍の高い殺虫活性を持つ。

合成ピレスロイドの安定性と活性は、ここ20年の間、果物や野菜・トウモロコシに対する使用増加に反映されている。

これらの化学物質の高い殺虫活性は、比較的少量を使用することを可能にした(約100 g/ヘクタール)。18
 
3.4 上記のほとんどのグループは殺虫剤であるが、最も良く知られた2種類の農薬2,4-Dと2,4,5-Tはフェノキシ除草剤である。

実際、2,4-Dは最初に成功裏に開発された半選択的除草剤である。

使用50年後、2,4-Dはカナダで使われる全農薬の4分の1をいぜんとして占めている。

19殺菌剤もカナダで使用され、大西洋地区の農業用農薬使用の約60%を占める20。

上で扱った主な化学グループのほかに、本報告で考察しないアルデヒド及びアミド・ピリジル・イソキサゾール・ほかのような、多くのほかの農薬が市場にある。
 
農薬使用部門
Sectors of Pesticide Use