NATROMいじり | 化学物質過敏症 runのブログ

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NATROMの日記コメントの続報です。


・NATROM 2013/08/28 08:53
>>要は、原因はわかっていない、というのがあの文書の述べているところですね
>というけど完全に原因特定できた事なんて無いよ、化学物質に反応するけど何故そうなるかは解からない。ただ治り方はあるという事。

「化学物質に反応するけど何故そうなるかは解からない」ではありません。「化学物質に反応するかどうかもわからない(化学物質に反応しているかもしれないし、反応していないかもしれない)」ということですね。「化学物質に反応しているともしていないとも断定できない」というケースが一般的ですが、興味深いことに、「化学物質に反応しているわけではない」と明らかに断定できる場合もあります。たとえば、「能動喫煙には反応しないけれども受動喫煙には反応する」というケース。

「治り方」についてですが、現在のところ、質の良い臨床研究で確認された化学物質過敏症の治療法はありません。ビタミンやグルタチオンが使用されたりしていますが、比較試験等はなされていません。やろうと思えばできるのに、いったいなぜしないのでしょうか。厚生省は、すでに先行研究で否定的であった二重盲検下負荷試験などよりも、治療法の臨床研究を行うべきであったと思います。


>で、NATROM先生またホメオパシーですかwww
>私も認めてねぇっつってんでしょ。

もちろん、runさんやその他の多くの方が認めていないからこそ、ホメオパシーを例に出すんですよ。「UpToDateよりも政府の包括的な報告書を信用するってのなら、ホメオパシーも認めることになりかねませんよ」と説明しているのです。


>都合の悪い事を削除というより掲載しないと言うなら分かるかな?

1.「都合の良い事以外は削除する自称内科医なら居る」という主張は誤りであったと認めるわけですね?
2.「掲載しない都合の悪い事」って具体的に何ですか?

もちろん、すべてのことを網羅的に掲載することは不可能ですので、runさんの主観では「NATROMは都合の悪い事を掲載していない」ように見えるかもしれません。だったら、コメント欄なり掲示板なりで「都合の悪い事」を具体的に指摘すればいいのですよ。「教えらない」ほど多くの人の意見を検閲しているtogetterまとめと違って、ここのコメント欄はオープンです。


>どーせ海外で心因性論が多いからって日本もそうなったら俺はパイオニアだと言うつもりでしょ?

海外で心因性論が多いならば、日本で同じことを主張してもパイオニアにはなれません。


>んな事どーでもいいんですわ、治療法確立出来るなら何でも構わない。

私もそう思います。そのためには、まず、海外での主流の考え方を知ることからですね。主流の考え方を十分に理解した上で、それを批判したり否定したりするのはいいでしょう。主流の考え方を知らないのは論外だと思います。


>NATROM大先生に出来るかな?

出来ません。ただ、世界標準の考え方を伝えることで、少しでも化学物質過敏症や臨床環境医学についての理解が進み、結果的に研究の進歩につながるかもしれません。少なくとも、ホメオパシーを治療に使い懲戒処分請求されるような海外の臨床環境医の言うことを真に受けるような医学者よりかは、貢献していると思っています。

NATROM 2013/08/28 08:57
翻訳については、既に、http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20130716#c1377099235  で述べていますが、それに対する具体的な反論はないようです。別に翻訳版が都合が悪いわけではないことは、MonzenKozo さん他からの指摘の通りです。

「診療時間内にコメント」については、逆にrunさんに質問ですが、私が書き込みした時間が「診療時間内」であることをどうやって知ったのでしょうか?すべての勤務医が「8時半~18時半、12時半頃~15時までは休み、木、土は午前のみ」という診療を行っているわけではありません。発言の内容に反論できないからこそ、それとは無関係な「診療時間内にコメント」を持ち出したのでしょうか。私の発言の内容に問題があるならば、その内容を問題にしましょう。

run 2013/08/28 11:32
治療も出来ないのに難癖つけるから患者から嫌われるんですよ。
掲載しない都合の悪い事?
ああいえばこう言うですな、要は自分の都合よい事しか使わないって事。
つーか、サービス足りねぇらしいよ。
それと掲示板、ツイッターも調べたけど当番とかそんな規則性も無いね。
サボリでしょうにwww
あー、認めなくて結構。十分笑ってますから。

run 2013/08/28 11:46
ついでだけど化学物質アレルギーの複合したものとも考えないの?
ちゃんと化学物質に反応する病気あるでしょ?
IEI-Esfも知らないようだし・・・何か知らんが原因は複合してるね。
それと精神科医が言ってたけど内科医は解からないとすぐ心因性にして困るそうだよ。
自律神経、免疫、精神、どれが主犯なんて言える病気じゃないね。どれに絞っても起こりえない事があるそうなので。
解明でもしたらいいんじゃないですか?
NATROMさんの主張を信じて悪化した例はあるけど軽快したと聞いた事ないなぁ。
心因性なら催眠術が特効薬っすか?1人でも治ったらあり得るけどね。


NATROM 2013/08/28 19:35
・「都合の良い事以外は削除する自称内科医なら居る」という主張は誤りであったと認めるわけですね?
・「掲載しない都合の悪い事」って具体的に何ですか?
・私が書き込みした時間が「診療時間内」であることをどうやって知ったのでしょうか?

いずれの質問にも答えがありません。質問されてすら「都合の悪いこと」にはrunさんは答えないわけですね。


>治療も出来ないのに難癖つけるから患者から嫌われるんですよ。

臨床環境医学も別に根拠に基づいた治療をしているわけではないのですけどね。

ちなみに「お前は治せないのに難癖付けるな」というのは、悪質な代替医療が批判逃れによく持ち出す論法です。「○○療法で末期の癌も治る!」「これこれこういう理由で○○療法が効くという根拠はありません」「じゃあお前は末期癌が治せるのかよ?!」ってな具合に。


>ついでだけど化学物質アレルギーの複合したものとも考えないの?

複合というか、単に(普通の)アレルギーをMCSだと誤診されている例はあるでしょうね。


>IEI-Esfも知らないようだし・・・何か知らんが原因は複合してるね。

ごめんなさい。IEI-Esfは知りません。IEI-EMFについては知っているんですが。そういえば、石川哲氏の主張に基づいて「多発性化学物質過敏症患者はパソコンの出す電磁波に暴露されても症状が誘発されるとされている」と書いたら、「化学物質過敏症と電磁波過敏症を間違える程の認識しかない」などと的外れなコメントをされたことがあります。この場合、「化学物質過敏症と電磁波過敏症を間違える程の認識しかない」人がいたとしても、それは、私ではなく、石川哲氏です。


>それと精神科医が言ってたけど内科医は解からないとすぐ心因性にして困るそうだよ。
>自律神経、免疫、精神、どれが主犯なんて言える病気じゃないね。どれに絞っても起こりえない事があるそうなので。

「解からないとすぐ心因性にする」ような医師がいるのは確かですね。困ったものです。きちんと根拠に基づいて判断するべきです。MCSについては複合要因であるのは確かですね。症状誘発のトリガーが超微量の化学物質の曝露ではなさそうというだけで。


>NATROMさんの主張を信じて悪化した例はあるけど軽快したと聞いた事ないなぁ。

私は別に診察室で治療しているわけではないですからね。私なら診察室で患者さんが「化学物質過敏症」だと思い込んでしまうような診療はしませんので、結果的には臨床環境医たちよりかはましだと思います。


>心因性なら催眠術が特効薬っすか?1人でも治ったらあり得るけどね。

「1人でも治ったらあり得る」というなら、抗うつ薬や抗精神病薬が効いた症例報告レベルの事例はあります。それから、"Mindfulness-based cognitive therapy"のRCTが進行中であることは既に紹介しました( http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23016822 )。この論文のBackgroundには"current evidence suggests that MCS is more likely to be due to individual susceptibility factors than to a toxicological response to common airborne chemicals."と記載があり、著者らが化学物質の曝露ではなく別の要因、つまりは認知療法で改善しそうな要因によってMCSが起こっていると考えていることがわかります。


runより:見事なほどヒドイ解釈の連発!

さすがNATROM大先生(笑)だね。