その2:化学物質過敏症を攻撃する者達 | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質過敏症の衝撃

化学物質過敏症が個人や社会に及ぼす衝撃は、莫大です。潜在的な深刻さと、影響を受ける人々の数からしても。

多くの化学物質過敏症者は、全てを失ってしまいました。
健康を始め、家、仕事、貯金、そして家族も。
患者は、慢性的に病気で、自分たちが耐えうるような食物、水、衣類、住まい、車など、基本的な生活必需品を入手するのに、もがいています。

症状を悪化させない住まいを探すことは、特に困難です。
すなわち、殺虫剤や、香り、清掃用品、煙草の煙の残渣、新しいカーペット、塗料、ホルムアルデヒドを含む建材などで汚染されていない住まいを探すことです。
化学物質過敏症者の多くは、病状により、しばらくは、車やテント、軒先で暮らしています。

それに加えて通常、金銭的問題も抱えています。

反化学物質過敏症運動の最も不当な一面は、多くの参考人が、化学物質過敏症による障害者達に対し不利な証言をする為に、1時間あたり500ドル支払われていることです。

化学物質過敏症による障害者は、生き延びる為に、1ヶ月あたりそれだけ求めているのに。
社会に与える衝撃も同様に深刻です。
医師、弁護士、教師、コンピューターコンサルタント、看護婦、その他、多くの熟練者たちの間で患者は増え続け、かつて社会において生産的な仲間であった人々が、もはや自分自身も養えず、自分たちの持つ技能で社会に貢献できなくなっています。
また、これらの人々の収益力が失われることは、市場消費額の減少と税収入の減少へと形を変えて行きます。

ニューメキシコ州の疫学補佐官であるロン・ボーヒースは、これら化学物質過敏症者の収益力が低下したことにより、税収が年1,500万ドル失われている可能性がある、と州知事への書簡で見積もりました。(55)


そして、この医学的状況は、珍しいことではありません。
カリフォルニア(56)とニューメキシコ(57)での罹患率調査では、回答者の16%が、化学物質に敏感であると訴えていることが判りました。

更に、ニューメキシコ州では、回答者の2%が化学物質過敏症であるとの診断を受けており、それは、化学物質に敏感より更に深刻な容態です。

カリフォルニア州では、3.5%が化学物質過敏症であるとの診断を受けており、化学物質に敏感であることが報告されています。

女性は、男性と比較して2倍もしばしば化学物質に敏感であると訴えていますが、それが「ヒステリー」のレッテルに影響しています。
それ以外、化学物質への敏感を訴える人々は、年齢、教育、収入、地理上の範囲に関し、等しく分布しています。

化学物質への敏感は、また、民族、人種間でも等しく報告されています。
それぞれの調査で比較的高い罹患率が報告されているアメリカ原住民以外は。


この破壊的であり潜在的に予防できる疾患が、人口比率の増加に及んでおり、労働人口の重要部分をダメにしていることは、全ての人々の重大な関心事であるべきです。
これは国中で、世界中で、全ての職業の人々に影響を及ぼしています。

化学物質過敏症は、よって、真正面からまともに扱われることが重要、不可欠です。

化学、医薬業界が医療専門家や行政にさせようとしているような、
臭い物に蓋をする扱いではなくて。

本当に、化学物質過敏症を無視することは無分別であるのみならず、非人道的です。