GPN‐GL9「自動車」購入ガイドライン:3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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5) 車室内VOCの濃度が低減されていること
○ VOC(揮発性有機化合物)は常温で揮発しやすい有機化合物のことで、塗料や接着剤の溶剤、洗浄剤などに広く利用されています。

VOCは大気や水質へ影響を及ぼす可能性のあることが指摘される一方、空気中において一定以上の濃度になると、皮膚や粘膜に対して影響を及ぼすことがあります。

VOCはシックハウス症候群の一要因であることも指摘されており、厚生労働省ではホルムアルデヒドをはじめとする13物質の室内濃度指針値を定めています。
○ 自動車にも塗料や内装材に利用する接着剤等が使われています。

これまでの研究から、車の内装品や部品に使用される接着剤や塗料に含まれる溶剤がVOCの発生源のひとつで、車室内の温度が大きな影響を及ぼすことが明らかになっています。

日本自動車工業会では2005年に、2007年度以降の新型乗用車について厚生労働省の定めた13物質の室内濃度指針値を満足させる「車室内のVOC低減に対する自主的な取り組み」を策定しました。
○ 窓を開けて外気を取り入れることで車室内のVOC濃度を大幅に下げることはできますが、内装材に使用する接着剤の水性化、無溶剤化、廃止等の対策に取り組むなど、今後さらに自動車メーカーや業界団体での取り組みが進んでいくことが期待されます。
(基本原則2-1に対応)

6) 使用後に分解して素材のリサイクルがしやすいように設計されていること

○ 現在、国内で発生する使用済み自動車は年間約500万台に上ります。

これら使用済み自動車のほとんどはディーラーや中古車販売業者に引き取られ、解体事業者が中古部品として再使用できる部品やリサイクル可能な材料を回収し、シュレッダー(破砕)事業者が金属類を回収しており、1台当たりの重量比で約75~80%が再資源化されています。

2005年1月には、自動車の所有者がリサイクル費用を負担し、自動車のリサイクルを促進する「自動車リサイクル法」が施行されました(参考;その他の考慮事項)。

○ リサイクル率向上のためには、効率的な解体方法の研究開発と併せて、部品の取り外しが容易にできるような構造の工夫、素材の統合や素材ごとに分離しやすくする工夫、リサイクルしやすい材料の採用、プラスチック部品への材質表示など、設計段階からの一層の取り組みが期待されます。
(基本原則2-6に対応)


runより:ぶっちゃけ5)だけでも良いのですが他も環境に関与しているので長いですが掲載しました。

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