残されたダイオキシン問題:2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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 我が国ではダイオキシン類問題に関し、「ダイオキシン類対策特別措置法(平成11年7月16日法律第105号)を制定し、平成12年9月、「我が国における事業活動に伴い排出されるダイオキシン類の量を削減するための計画」を策定し、総排出量を平成9年比で概ね9割削減することを目指し、平成14年度末のダイオキシン類の削減目標量(843~891g-TEQ/年)及びその事業分野別の削減目標量を設定し、これを達成した。


さらに政府は、平成17年6月に国の計画の変更を行い、新たな削減目標量として、平成22年のダイオキシン類の排出総量として、315~343g-TEQ/年を設定し、これも達成している。

加えて、環境(大気、水質、底質、土壌)の汚染状況についてもそれぞれの環境基準をほとんど達成するようになってきている。

また人体汚染については、昭和48年から平成16年までの大阪府内の母乳脂肪中ダイオキシン類濃度の経年変化が調査されており、昭和49年を最高に年々減少し、平成16年は約6分の1に減少していたことが小西良昌氏により報告されている(環境化学、16巻4号、平成18年12月)。

この中で、平成11年に設置されたダイオキシン類対策特別措置法による効果が認められ、母乳脂肪中のダイオキシン類の減少はさらに着実になっているとも記述されている。

したがって、日本国内ではダイオキシン類問題は、平成9年当時と比べ、大幅に改善されている。

もちろん、ダイオキシン類は環境中で分解しにくく、一度排出されたダイオキシン類は環境や生体中に蓄積されていくことなどから、長期的にそのリスク管理を行う必要性があり、継続的監視および削減計画は引き続き必要である。
 我が国のこうした先鋭的なダイオキシン類対策の下で、沖縄での枯葉剤問題が取り残されたままになっているように感じる。

平成23年5月に、隣国の韓国においても枯葉剤の米軍基地内への埋却疑惑が発生した。

前出の片山氏の記事によれば、埋却疑惑報道から1週間後には米韓の合同調査チームが基地周辺の地下水など調査を実施し、同年9月初旬には微量の枯葉剤を検出したとの中間報告を出している。

その後、韓国の環境省は、近辺の住民の健康調査に着手していると記述している。

一方、我が国においては、枯葉剤疑惑に対する調査は未だ実施されていない。

もし、沖縄の米軍基地内で枯葉剤が埋却されたのが事実なら、ホットスポット的高濃度汚染が予測され、深刻な生態や人体への影響が懸念される。

日本政府は、沖縄県や関係市町村自治体と連携し十分な調査体制を構築し、早急にオレンジ剤にかかわる環境や生態への影響および住民の健康調査を実施し、真相解明に努め、必要であれば万全の対策を講じ、残されたダイオキシン問題解決に努めるべきであろう。
(注)ジャパンタイムズの英文記事は以下のURLで見られる。
http://www.japantimes.co.jp/text/fl20110412zg.html


runより:沖縄の事を「ゴネ得乞食」という輩もいますがあの金網の向こうに何があるのかを日本は調べる事が出来ない。

米軍基地敷地にも所有者は存在するが強制レンタルをお値打ち過ぎる価格でされている。

金網の向こうはカリフォルニア州の一部とされているのでこういう問題は解決の糸口すら見えません。

ちなみに私の実家の近所のディスコで催涙弾を米兵が投げ込んだ事件が2度あった。

沖縄はそういう所なんです(-。-;)