航空防除農薬環境影響評価検討会報告書:2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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2):民有林
② 航空防除の実施地域
a.地域の特徴
平成7、8年度における航空防除実施面積の実績一覧表を巻末に付した(参考資料1)。
散布区域は、平坦地のまとまった水田から山間地の細長い水田や山林等まで地形条件によって様々であり、また都市化の進んだ地域では数ヶ所に分散していることもある。

b.散布区域周辺等における人の活動
散布区域においては、散布中は人々の活動は想定されないが、散布後には農林業従事者や一般住民等の立入りが考えられる。

一方、周辺区域では混住化の進展や生活スタイルの多様化等により、防除が行われる早朝であっても人々の活動が見込まれる。

③ 航空防除に使用される農薬の特徴
平成7年度に航空防除において使用された農薬(以下「航空防除農薬」という。)の種類別数量一覧表を巻末に付した(参考資料2)。

我が国では、航空防除時に農薬粒子等が直接飛散することを防止するため、種々の剤型の製剤が開発されている。例えば、水稲では液剤と微量剤が全体の8割以上を占め(表3)、さらに液剤散布の場合、展着剤の添加によって農薬粒子の粒径を大きくするなど飛散防止のための所要の措置がとられている。

表3 剤型別実施面積割合(平成8年度) (単位:%) 1)
液剤 液剤少量散布 微量剤 微粒剤 粒剤 粉剤 その他 2)
水稲47.9 12.4 34.4 0.6 4.6 - -
民有林42.7 - 13.7 0.7 42.9 0.1 0.0 3)
注1):平成8年度農林水産航空事業関係資料(農林水産省)より抜粋
2):航空防除専用の液剤でそのまま散布するもの
3):大半が野そ駆除用