『浸透性農薬への総合的評価』から :4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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中国はイミダクロプリド生産世界一
イミダクロプリドは、世界で最も大量に使用されているネオニコチノイド系農薬だが、 2010年、中国は世界の生産高(20,000t)の50%以上のイミダクロプリドを生産した( 出典:CCM InternationalLtd,March 2011)。過去にDDT生産のピークは、1959年に世界で約80,000tだった

しかし、DDTの7,000倍もイミダクロプリドが昆虫に与える毒性が高いことを考えると、現在のその生産高が、世界各地の生態系に及ぼす影響の大きさが危惧される。

中国:2009年 フィプロニル禁止: eChinaChemの情報によれば、中国はエビやカニなどの甲殻類やミツバチなどへの悪影響、土壌や水系においてきわめて分解しにくいフィプロニルを禁止した。

ただし例外は、衛生用品や日本への輸出用などとなっている。


リスク評価の不確実性についての教訓
最後に、ネオニコチノイド系農薬のリスク評価についてのSluijs 氏の問題提起が行われた。
1 、多面的な科学的知識に基づいてリスク評価を行うべきである。
2 、主張することができる確かな知識とは、そもそも不確実性を内包しており、多くの反対意見や批判も分析の際に考慮して総合的に評価するものである。
3 、科学的な知識の政策への接点として、知識の質の評価が最も重要な仕事となる。
4 、地域の人々の知恵のように、一見して非科学的とみられる情報を利用することが重要である。
5 、科学的研究が置かれている存在、社会・経済的状況、なかでも既得権益の絡む状況を明確にすべきである。


runより:ネオニコチノイド系農薬の半減期の表がありましたが半減した化学物質はまた半減期を経て半減します。

惑いがちですが1%以下になるまで相当時間が掛かると思ってください。