水田除草剤の環境中残留濃度予測モデルの構築と検証5 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

【おわりに】

実は本モデルを開発している際にはこれほど精度良く予測できるとは思っていませんでした。

それは、“日本全国でなるべく多くの農薬”を目指すことに主眼を置いたため、モデル内部では非常に単純な仮定を用いていたためです。

検証用のグラフ群を初めて見たときには涙が出るほど嬉しかったです。

今後は、さらに予測精度の向上を目指しつつ、計算対象となる農薬を広げ、より高度な生態リスク評価に繋げていきたいと考えています。

IT革命という言葉は古臭いものになり、我々は既に氾濫した情報に囲まれています。

そんな状況だからこそ、氾濫した情報の中に埋もれた貴重な情報をいかに有意義に使って問題を解決するかという課題は今後益々重要になるのではないでしょうか。

今後も貴重な情報を有意義に使えるようなモデル開発を進め、さまざまな環境問題の緩和や解決に貢献していきたいと考えています。

(いまいずみ よしたか、環境リスク研究センターリスク管理戦略研究室 主任研究員)

執筆者プロフィール:
業務上の必要性もありWebページの開発環境について勉強しています。その開発・改良のスピードに驚かされる一方で、“より便利に”という熱意・アイディアに触れることは研究を進める上でも刺激になります。

興味の対象が広くなることによって“選択と集中”に苦慮する毎日です。

runより:河川に農薬が残留すると都市部でも農薬に反応しやすくなります。

こういうモデルが環境に反映される日が早く来てほしいですね。