早期警告からの遅すぎる教訓13 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・21.11 2011 年のRF 電磁界と発がん性のIARC 評価
2011 年にIARC は、フランスのリヨンでの8 日間の会議(5 月24~31 日)で、
RF 電磁界発生のヒトに対する発がん影響を評価した。

これは携帯電話やコードレス電話だけでなく、無線周波数電磁波の全ての発生源を含む。

無線電話の使用についてHardell グループによって発表された全研究が、インターフォンの全体的な結果と同様に含められた(Interphone Study Group,2010,2011、Cardis等,2011)。

同じ参入・除外基準が使われた場合、神経膠腫の結果は、ハーデル・グループとインターフォン研究で同様だった(Hardell 等,2011b)。

これは、2 組の研究の結果は大きく異なっている、という広く普及した言説とは違う。
IARC ワーキンググループは、「動物のがん研究」、「疫学」、「被曝」、「力学的またはその他の関連するデータ」の4 つの分野を代表する、30 人の科学者たち15から構成された。

それぞれの専門家グループは、幾人かの専門家によって会議前に書かれた草案を最初に受け取った。

その後の作業は専門家グループの中で行われ、最終合意は、一文毎に、参加した全ての専門家とともに、総会で得られた。

15 EEA のデーヴィッド・ギーは、「オブザーバーとしてよりむしろ、貴組織の代表として」グループに参加するようIARC に求められた(代表とオブザーバーの定義に付いては序文を参照のこと。
http://monographs.iarc.fr/ENG/Preamble/currenta5participants0706.php )。

ワーキンググループは、無線電話からのRF 電磁界への被曝と神経膠腫や聴神経腫の陽性の関連性に基づき、RF 電磁界への発がん性について「ヒトにおける限定的な証拠」がある、と結論づけた。

この結論は、インターフォン研究とハーデル・グループ研究に基づいた。

携帯電話契約者に関するデンマークのコホート研究からは結論が導かれなかった。

被曝評価での相当な誤分類が原因だ(Baan ら,2011)。
最終的な結論は、30 人の科学者全員による投票で承認された。

職業被曝にも基づき、RF 電磁界はヒトへの「発がん性の可能性がある」グループ2B だ、という結論に大部分が賛成した。