研究・解明が進むPM2.5(微小粒子状物質)4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・わが国では、「10µm以下の粒子(浮遊粒子状物質(SPM)について、1時間値の1日平均値が0.1㎎/m3以下であり、かつ1時間値が0.20㎎/m3以下であること」として、呼吸器への影響、全死亡率の上昇などを考慮して、SPMの環境基準を1972年に定めている。

なお、この場合は10µm粒子の100%カットで定義されているため、PM10やPM2.5と同じ表現を用いれば、およそPM7に相当する。


人の呼吸器と粒径別粒子の沈着部位

呼吸器系に吸入されたPMは、大気中に浮遊していたときと同様の運動を続けようとするが,その肺内のどこまで侵入するか、またそれがどこに多く沈着するかは、PMの形状、密度空気力学的特性とともに、気道の解剖学的要因、呼吸パターンに依存する(図4)。


図4●人の呼吸器と粒径別粒子の沈着部位(概念)


化学物質過敏症 runのブログ-4

一度、PMが気道粘膜もしくは肺胞内に沈着すると再び気流に戻ることはないが、吸入されたPMのすべてが気道、肺胞内に滞留するものではない。

気道、肺胞内に沈着したPMは粘液線毛上皮系を主体とするクリアランス機構によって、その多くは排除される。


粒径が<2µmの吸入できるPMの沈着率は30~60%で、ほとんど肺空間(肺胞領域)に沈着する。

一方、粒径>3µmのPMでは上気道に沈着する吸入粒子が多くなり、肺空間まで達するPMは減少する。

図2において、7µm以上のPMは、咳やくしゃみにより体外へ再排出されやすい鼻腔、咽頭、喉頭などの上部気道に主として沈着することがわかる。

一方、約2µm以下のPMは呼吸器系の最深部である肺領域の気管支枝や肺胞に沈着する。


runより:pm2・5の問題はまずその大きさにあると分かりますね。

ナノテクと同列に考えているのはその為です。