・出典:米の検査規格の見直しを求める会
http://hantenmai.sakura.ne.jp/index.html
・なぜ斑点米規定の見直しか
稲作農家の天敵。それが、稲に寄生する害虫、カメムシです。
体長は5ミリ前後。稲のモミの中に、ストローのような口を差し込み、米粒が固まる前のデンプンを吸い込んでしまいます。
吸われた後の米粒には黒い斑点が残ります。
これが、いわゆる斑点米です。
米の中に、この斑点米がちょっとでも混じっていると、米検査で等級が下げられ、農家の収入が減ってしまいます。
そのため農家は、カメムシが寄り付かないよう、農薬を散布することになります。
斑点米カメムシ防除でミツバチ大量死
2005年、岩手県の6市3町でカメムシ防除のための農薬、クロチアニジン(商品名 ダントツ)によるミツバチの大量死が発生しました。
8月9日から20日にかけて、772群(1群は3~5万匹)が被害を受けました。
損害総額は3000万円。
対策を取ったと県はいいますが、2006年もまた県北部で被害が報告されました。
さらに、岩手県にとどまらず山形県でも置賜地方を中心にミツバチの大量死が発生しました。
これらは、水稲のカメムシ防除のための農薬散布の影響と考えられています。
コメに茶色のシミをつけるという被害を与えるカメムシを「斑点米カメムシ類」と呼んでいますが、ここでは単に「カメムシ」と呼びます。
カメムシの被害は、ウンカのように生産量が極端に減少するものではありません。
カメムシの種類は、アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ、トゲシラホシカメムシ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシなど多数ありますが、いずれの種類も稲の穂が出始めると、周辺の雑草地(主にイネ科雑草)から水田内に飛来して稲穂を吸汁加害するということです。
イネの乳塾期以前に吸汁されると不稔となり、糊塾期以降に吸汁されるとそのときの傷がもとで、収穫後の玄米に茶褐色のシミ(斑点米)ができるといわれています。
この斑点米(着色粒)が1000粒に2粒あれば、コメの価格が60キロあたり600円から1000円低下するというのです。
1000粒といえばにぎり寿司2個分くらいと言われています。
そこに茶色っぽいシミのあるコメが一粒混じろうが、二粒混じろうがどうということはなく、単なる見栄えの問題です。
それだけのために大量に農薬散布をする。
まったく理不尽な農薬散布といえましょう。
runより:斑点米は毒ではないです、ただ見栄えの問題です。
以前コメントで「虫が毒見してくれた方が安心」とありましたが私もそう思います。