電磁波過敏症に関するスウェーデンの報告 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・出典:BEMSJの「電磁波(電磁界)の健康影響」講座
http://homepage3.nifty.com/~bemsj/index.htm


・1.電磁波過敏症に関するスウェーデンの報告
作成: 2001-10-3 
スウェーデンのNational Institute of Working Life (国立産業衛生研究所とでも翻訳?)が1998年に発行した報告書の英文要約部分を入手しています。

スウェーデン語の報告書のタイトル
Electromagnetiska Falt, eloverkanslighter och neurologisk sjukdom-en kunnskapsoversikt 1998:23
英文名: Electromagnetic fields, electromagnetic hypersensitivity and neurological disease- a review 1998:23

英文3頁の要約の概要です。
*199年秋に専門家のグループが組織され、電磁波過敏症などの調査を行うことになった。
*電磁波過敏症は、皮膚異常、頭痛などの症状を呈するものを取り上げる。

まだ正確な電磁波過敏症の診断基準は確立していない。

様々な症状がある。
*最も簡単な電磁波過敏症は、VDT作業によって中程度の顔面皮膚異常を呈するケースである。この場合はそれ以上の深刻な症状には至らない。

*電磁波過敏症の人と、関連する要素との密接な関連性は見つかっていない。 

電磁波過敏症の人に、自律神経に不安定な人がいるが、全てではない。
*VDT作業の要素の他に、蛍光灯ランプによって影響を受けることがある。
*VDT作業による電磁波過敏症は、物理的な、人間工学的な、精神的な要素等、多彩な要素が絡んでいる。

ある研究によれば高室温、低湿度の部屋での作業が、また、作業に関連するストレスが要素ではないかとなっている。

*VDT作業に於ける電磁波の影響は、疑わしい。
*VDTからの低周波電磁界の電磁波が電磁波過敏症の要素になっているとは、これまでの検察や実験では支持されていない。
*VDT作業に関連する電磁波の中で、電界が影響しているのではないかという研究がある。

まだ結論は出ていない。

*VDTからの高い周波数の電磁界が影響しているかどうかも、まだ結論が出せるほどに研究は進んでいない。
*不眠等の症状が、低周波電磁界によって引き起こされるという研究もあるが、まだそのメカニズムが判っていない。

物理的もしくは生理学的な要素と電磁波の不安感が関連している可能性もある。

*電磁波過敏症と照明ランプの点滅(光の変化、変調)に関する興味深い事実がある。
*電磁波に関する不安感が、症状を呈している原因である可能性もある。
*色々な研究があるが、結論を出すにはまだ不十分である。
*とりあえず、そうした症状が出たら、早めに対処を考えることが肝要である。