その他の化学物質による中毒等の災害事例3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・7月 (9603)消毒又は害虫駆除の事業 薬傷1名 その他 有機リン(フェニトロチオン) 害虫駆除作業において、殺虫剤の散布を行っていた被災者が作業を終え、洗身もせずに自宅に帰宅したところ、その過程において薬傷をおったもの。 臀部の保護具が不浸透性の材料でなかったため、容易に大腿部にまで殺虫剤が浸透したこと。
有害性情報未把握
洗身等設備未措置。


7月 (9416)その他の各種事業 (3703)道路の改修、復旧又は維持の事業 中毒7名 その他 クロルピクリン 災害復旧工事において、線路上に堆積した土砂をドラグショベルを用いて取り除いていたところ、クロロピクリン含有のくん蒸用農薬缶が破損し、発散した蒸気にばく露したもの。 埋設物不明の状態での重機作業による容器破損でのクロロピクリンの発散
7月 (5901)鋼船製造又は修理業 死亡1名 その他 二酸化炭素 建造中の船の舵機室下、ラダートランク内において、舵の軸受け穴へ同径のスリーブ(金属製の筒)を挿入するため、冷やし嵌め(メタノールとドライアイスの入ったドラム缶にスリーブを浸け、収縮させる。)作業を行っていたところ、二酸化炭素中毒で死亡した。 作業標準なし
換気不十分
呼吸用保護具不使用。


7月 (5706)電子応用装置製造業 中毒2名 その他 二酸化塩素 内層酸化処理ラインの処理液の入った各槽に、指示書に基づき薬液の補充を行う作業を行った際に、硫酸槽に入れるべき硫酸(63%)を、誤って酸化処理槽(亜塩素酸ナトリウム・リン酸三ナトリウム・水酸化ナトリウム)に入れたことにより発生した二酸化塩素ガスを吸入したもの。 作業主任者選任せず
作業標準作成せず
呼吸用保護具未整備。


7月 (4703)有機工業製品製造業 中毒1名 その他 アジ化ナトリウム プラントの反応缶にアジ化ナトリウムを投入する作業を行っていたところ、持っていたアジ化ナトリウム入りの袋が破れアジ化ナトリウムがこぼれたため、ポリエチレン製の手袋の上に軍手を着用していた手ですくい回収したところ、アジ化ナトリウムにばく露したもの。 非定常作業における作業標準不備
保護具着用不適切
MSDS未周知(別の処理方法が記載。
)。


8月 (9416)その他の各種事業(手作業による絵付業) 中毒1名 鉛 鉛 社寺建築物等の彩色製作作業において、その原因として、鉛成分を含む絵の具が付着した筆を整えるために筆先を直接口に含むことや絵の具を素手で調合すること等をしていたため、鉛中毒になった。 MSDS非通知
保護具なし
鉛健康診断未実施。


8月 (6501)たばこ製造業 中毒5名 その他 塩化亜鉛 倉庫棟の燻蒸作業において、燻蒸前に実施する倉庫棟の気密試験のため、発煙筒を着火し1時間程度たった後に、被災者が呼吸用保護具(有機ガス用吸収缶)を装着し、倉庫内に入ってシャッターを開ける等の排気作業をしていたところ、粉じん用フィルターのついていない有機ガス用吸収缶を使用していた労働者が発煙筒燃焼時に発生した塩化亜鉛を吸入したもの。 発煙筒着火時に発生する化学物質の検討不足
呼吸用保護具不適切。


8月 (9424)医療保健業 中毒4名 不明 不明 臨床研究棟において、前日に洗浄、滅菌していた、実験用サンプリングチューブ類を乾燥させるため、下段の乾燥機(低温専用、常時運転用)で乾燥するところを誤って、上段の乾燥機(高温専用)で運転を行ったため、実験用サンプリングチューブが融け出して、発煙、異臭が発生し、ばく露したもの。 単独作業
作業標準なし。


8月 (3801)既設建築物設備工事業 薬傷3名 その他 添加剤 ブタジエンを製造する装置における添加剤の注入設備の定期修理工事の事前準備工事として、配管に閉止板を挿入する作業を行っていたが、 口頭により申し送りしたため、水洗されていない下流側の配管があることが引き継がれないまま、次工程の閉止板の挿入作業に取り掛かった下請作業者が添加剤にばく露したもの。 注文者側担当者間の作業交替時の連絡不十分(口頭のみ、文書の不活用)
保護具不着用。


8月 (3801)既設建築物設備工事業 薬傷6名 その他 酸化防止剤 酸化防止剤を注入する設備修理工事において、配管に閉止版を挿入する作業を行っていた過程で、床にこぼれ落ちていた酸化防止剤が洗浄しきれずに残っていたにもかかわらず、配管内には酸化防止剤がないものとして保護具の指示がなされて作業が行われたところ、酸化防止剤にばく露したもの。 注文者から工事請負業者への酸化防止剤の危険有害性に係る事前の情報提供不十分
保護具不適切。


9月 (3801)既設建築物設備工事業 中毒1名 その他 亜硝酸メチル、窒素酸化物 炭酸ジメチル製造設備改修工事において、足場解体撤去工事中にメタノール用の有機ガス用防毒マスクを使用していたところ、放出されていたガス(亜硝酸メチル、窒素酸化物等)を吸い込んだもの。 注文者からの労働災害防止のための情報提供不十分
呼吸用保護具不適切。


9月 (5805)その他の輸送用機械器具製造業 中毒10名 その他 HCFC-225ca/HCFC-225cb 車両用エンジン等のターボ部品加工ラインにおいて、密閉できない構造で、外部冷却機(逆流凝縮機)を設置したものの蒸気の漏れを抑えることができない自動洗浄装置から漏洩したガスに、近くで作業を行っていた労働者がばく露したもの。 外部冷却機の性能評価を事前に行わなかったこと
換気不十分
呼吸用保護具不着用。


9月 (5702)電子機器用・通信機器用部品製造業 中毒等3名 その他 水酸化カリウム 洗浄槽にアルカリ洗浄液を作っている途中、バケツに入れた薬品(水酸化カリウム含有)を投入後、バケツの底に残った薬品を残らず槽内に入れるため、バケツに槽内の水を汲み入れたところ、水と水酸化カリウムが反応してアルカリ性の蒸気が上がり、発生した蒸気にばく露したもの。 単独作業
作業手順不徹底
退避措置不十分。


11月 (9416)労働者派遣業 中毒1名 その他 鉛化合物 ペレット状の塩化ビニルコンパウンドを製造する工程において、作業場所、作業内容によっては、鉛を含有する粉じんが激しく舞い、建屋内に粉じんが堆積し、また2次発じん対策も洗身設備がないなど日頃から化学物質による健康障害防止対策が十分でなく、保護具を着用していたのが、鉛化合物(紙袋)の投入時、機器の清掃時のみであったことから、反復的かつ継続的に鉛化合物を吸入して鉛中毒となった。 換気不十分
二次ばく露防止対策(休憩室、洗身設備、作業衣汚染除去)不十分
呼吸用保護具使用不適切
健康診断事後措置不適切。


11月 (3716)工作物の破壊事業 中毒4名 その他 鉛化合物(一酸化鉛の疑い) 鉛プラント(鉛焼成機械設備)解体工事現場において、防じん機能を有していない吸収缶を使用していたことや、建屋の所有主が既に電気の供給を停止していたため、換気装置が使用できなかったこと等のため、二次下請業者の作業員4名が鉛中毒症状を発症した。 作業主任者選任せず
呼吸用保護具不適切
換気装置使用不能。


12月 (4709)その他の化学製品製造業 中毒1名 その他 農薬原体 農薬工場において製品である農薬(殺虫剤、除草剤)の包装作業に従事していたが、社内規程によらない自分のガーゼマスクを着用して作業をし、さらに除じん設備のフードの位置が不適切で、農薬原体が被災者の顔面付近を通過するような職場環境での作業を約1か月にわたって続けていたため、中毒になった。 呼吸用保護具不適切
除じん設備位置不適切