長野県HP:農薬空中散布の今後のあり方2 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

3 パブリックコメントの概要
多くの方々から、農薬の空中散布について縮小や中止を求める意見や、見直すべきものはできるところから着実に進めていくことが必要とのご意見をいただいた。
これらを踏まえ、県としては、「農作物に対する無人ヘリを利用した農薬空中散布」の実施にあたり、農薬の選択、散布方法、地域住民との関係性について、次に掲げる方向で関係者の理解を促し、指導を行うものとする。
注1:薬物が生体に作用を現す仕組み(メカニズム)
注2:大気中に含まれる当該物質(農薬)の濃度
注3:人の健康を保護する観点から設定された目安

4 農作物に対する無人ヘリを利用した農薬空中散布の方向 (県からの要請・指導の内容等)
区 分 今後の無人ヘリによる農薬空中散布のあり方
(1) 無人ヘリで使用する
農薬(薬剤)の選択
無人ヘリを利用して、農作物の害虫防除を目的に散布されている「有機リ
ン剤」については、一般的に毒性が強いと言われており、農薬取締法の使用基準に基づいて適正に散布しても、散布後に蒸散した有機リン剤が微量ではあるが、長時間にわたって大気中に滞留する場合があることが分かっていることなどから、地域住民の健康への影響があるとする疑いを否定できない。
また、「有機リン剤」とほぼ同等の防除効果が得られる他の農薬がある。
このため、県は、実施主体に対し、無人ヘリを利用して「有機リン剤」を
散布することを自粛するよう要請し、他の農薬を選択するよう誘導する。
なお、病害虫が多発した場合の緊急防除や、薬剤抵抗性の対策として、「有機リン剤」を散布しなければ大きな農作物被害を回避できない場合が想定される。
この場合は、病害虫発生予察や発生状況調査結果等により緊急性や必要性を明確にするとともに、地域住民に対する危被害防止対策が十分に講じられていることなどを、地域の関係者が確認した上で実施する必要がある。
(2) 無人ヘリで散布する方法の改善県は、実施主体が、「無人ヘリ利用技術指針」等を基に、散布時刻、住宅等からの距離、散布時の気象条件等を自主的に定めた「散布基準」について、子供や化学物質に反応しやすい体質をもった人の健康に配慮した内容に見直すとともに、より厳格に運用するよう、指導する。
また、防除対象の農地等以外への農薬の飛散の防止措置を強化するため、実施主体に対して、飛散しにくい改良型ノズルを装着するよう指導する。
(3) 実施主体と地域住民との関係性県は、実施主体が、農薬空中散布を行う地域の住民等と信頼関係を深めるための双方向性の高い情報交換を行い、防除の必要性について理解を深めてもらうとともに、散布ほ場を記した図面の掲示による周知や相談窓口の設置による情報収集をするなど、病害虫防除効果と危被害防止効果が十分に得られる「空中散布等実施計画」を策定し、地域内の実施体制を構築するよう、指導する。
また、「長野県無人ヘリ利用空中散布等作業指導要領」を一部改正し、実施主体が策定する「空中散布等実施計画」が、健康への影響を心配される方々への対応など、地域住民に対する危被害防止対策を適切に実施できる内容となっているか、事前に確認し、指導を行う。
(4) 今後の対応
現在、環境省が実施している「子どもの健康と環境に関する全国調査(平
成22 年度~)」及び「農薬の大気経由による影響評価事業(平成22~24 年度)」の調査結果等を踏まえて検討していく。


runより:いやね、農薬使うのに文句はあまり無いんですけど空中散布には文句あります。

人手不足を理由に普通より高濃度の農薬を撒くのはやめてくれ。