・msn産経ニュースより
中国の大気汚染問題 埼玉県も「PM2・5」測定地点増設へ
2013.2.6 12:45 (1/2ページ)
さいたま市内に設置されている大気汚染などを測定する装置
大気汚染が深刻な中国から、呼吸器疾患などへの悪影響が指摘される微小粒子状物質「PM2・5」が国内へ飛来することが懸念されている問題で、埼玉県は5日、測定地点を増やすことを検討するなど、監視態勢の強化に乗り出すことを明らかにした。
また、これまで県のホームページ(HP)上で分かりにくかったPM2・5のデータ表示を分かりやすく改善し、開示している。
県大気環境課によると、県内では84カ所に、二酸化硫黄や一酸化窒素など、人体に悪影響を及ぼす物質の大気中の濃度など20項目を測定する装置がある。
測定したデータは毎時、県のHPで公表している。
このうち、PM2・5を測定できる装置は、さいたま市役所に設置されたものなど12カ所。5日午後5時の時点では、鴻巣天神自排で26マイクログラム、戸田・蕨で18マイクログラムだった。
国の環境基準は1日平均で大気1立方メートルあたり35マイクログラムで、いずれも国の基準を下回っており、ここ数日はほとんど変化はないという。
中国に地理的に近い福岡県は、5日から県内10カ所で観測を開始し、県のHPで数値を公表している。
福岡市の観測所では1月、国の基準値を超えたことが3日あったという。