対応マニュアル薬剤性過敏症症候群6 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・3.副作用の判別基準(判別方法)
(1)概念
高熱と臓器障害を伴う薬疹で、医薬品中止後も遷延化する。多くの場合、発症後2~3 週間後にHHV-6 の再活性化を生じる。
(2)主要所見
1. 限られた医薬品投与後に遅発性に生じ、急速に拡大する紅斑。
しばしば紅皮症に移行する。
2. 原因医薬品中止後も2 週間以上遷延する
3. 38℃以上の発熱
4. 肝機能障害
5. 血液学的異常:a、b、c のうち1つ以上
a. 白血球増多(11,000/mm3 以上)
b. 異型リンパ球の出現(5%以上)
c. 好酸球増多(1,500/mm3 以上)
6. リンパ節腫脹
7. HHV-6 の再活性化
典型DIHS :1~7 全て非典型DIHS:1~5 全て、ただし4 に関しては、その他の重篤な臓器障害をもって代えることができる。
(3)参考所見
1. 原因医薬品は、抗てんかん薬、ジアフェニルスルホン、サラゾスル
ファピリジン、アロプリノール、ミノサイクリン、メキシレチンであることが多く、発症までの内服期間は2~6 週間が多い。
2. 皮疹は、初期には紅斑丘疹型、多形紅斑型で、後に紅皮症に移行することがある。

顔面の浮腫、口囲の紅色丘疹、膿疱、小水疱、鱗屑は特徴的である。

粘膜には発赤、点状紫斑、軽度のびらんがみられることがある。
3. 臨床症状の再燃がしばしばみられる。
4. HHV-6 の再活性化は、
① ペア血清でHHV-6 IgG 抗体価が4 倍(2 管)以上の上昇
② 血清(血漿)中のHHV-6 DNA の検出
③ 末梢血単核球あるいは全血中の明らかなHHV-6 DNA の増加のいずれかにより判断する。ペア血清は発症後14 日以内と28 日以降(21 日以降で可能な場合も多い)の2 点で確認するのが確実である。
5. HHV-6 以外に、サイトメガロウイルス、HHV-7、EB ウイルスの再活性化も認められる。
6. 多臓器障害として、腎障害、糖尿病、脳炎、肺炎、甲状腺炎、心筋
炎も生じうる。
※「薬剤性過敏症症候群診断基準2005」から引用
(厚生労働科学研究補助金 難治性疾患克服研究事業 橋本公二研究班)


runより:続きは明日掲載します((。´・ω・)。´_ _))ペコ