・製品安全データシート
塩化ベンジル
作成日 2002年12月4日
改訂日 2010年3月31日
化学物質等の名称
塩化ベンジル、(Benzyl chloride)
製品コード
21B3090
・推奨用途及び使用上の制限
農薬・ゴム薬品原料、染料・医薬中間体原料
・健康に対する有害性
急性毒性(経口)
区分4
発がん性
区分2
急性毒性(吸入:蒸気)
区分1
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)
区分1(呼吸器、神経系)
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)
区分1(肝臓、神経系、呼吸器系)、区分2(心臓)
危険有害性情報
可燃性液体
飲み込むと有害
吸入すると生命に危険
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
重篤な眼の損傷
発がんのおそれの疑い
呼吸器、神経系の障害
長期にわたる、または、反復ばく露により肝臓、神経系、呼吸器系の障害
長期にわたる、または、反復ばく露により心臓の障害のおそれ
水生生物に非常に強い毒性
・応急措置
吸入した場合
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
直ちに医師に連絡すること。
皮膚に付着した場合
直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。 皮膚を流水、シャワーで洗うこと。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯すること。
直ちに医師に連絡すること。
眼に入った場合
直ちに医師に連絡すること。
水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
飲み込んだ場合
口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
直ちに医師に連絡すること。
予想される急性症状及び遅発性症状
吸入:灼熱感、咳、吐き気、頭痛、息切れ、めまい。
皮膚:発赤、痛み。
眼:催涙性、発赤、痛み、かすみ眼、重度の熱傷。
経口摂取 : 腹痛、下痢、嘔吐、灼熱感。
最も重要な兆候及び症状
蒸気もしくはエーロゾルを吸入すると肺水腫を引き起こすことがある。中枢神経系に影響を与え、意識を喪失することがある。
応急措置をする者の保護
データなし
医師に対する特別注意事項
ばく露の程度によっては、定期検診が必要である。肺水腫の症状は2~3時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・融点・凝固点
-43℃ : ICSC (2004)
沸点、初留点及び沸騰範囲
179℃ : ICSC (2004)
引火点
67℃ (密閉式) : ICSC (2004)
自然発火温度
585℃ : ICSC (2004)
比重(密度)
1.100(20℃,20℃)