危険な道:第6章:既知の及び疑われている発達神経毒物8 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・被ばく経路
職業以外の場合、ほとんどのマンガン被ばくは食品に由来する。

米研究会議 NationalResearch Councilは、安全で適切な1 日の食品からの摂取を2-5 mg と推定している。

普通の大人の食品からの摂取は 1 日に 0.52-5.33mgで、平均 3 mg である 。

幼児の食品からの 41マンガン摂取は、食品源によって劇的に変化する。人間の母乳は 1 リットルに約6 μg 含んでいる。人工乳は、マンガンが添加されない場合 1 リットルに約77 μ gのマンガンを含み、補充された場合 1 リットルに約 100 μg 含んでいる 。

大豆植物は土壌からマンガ 42ンを効率的に引き出し、大豆をもとにした人工乳は 1 リットルに 200-300 μ g のマンガンを含む43。

結果として、人工乳を与えられている幼児は、母乳を与えられている幼児より、多くのマンガンを摂取する。
マンガンの有機的な形、メチルシクロペンタジエニルマンガントリカーボニル(MMT)は、オクタン価を高めるものとして、米国のガソリンの一部で使われている。燃えると、MMT 添加ガソリンは、数種の無機マンガン化合物を大気に放出し、少ないが広範囲に渡る吸入被ばくと大地や水への沈着を生じる。

動物研究は、吸入されたマンガン化合物は、体循環と血液脳関門を避けて、嗅神経に沿って直接脳に移動する44。

人間でこの被ばく経路の関連ははっきりしない。

大人では、摂取したマンガンのわずか 3-5%、あるいは約 100マイクログラムが循環中に吸収される。

この大半は胆汁中に直ちに排泄されるので、成人は1日に約30マイクログラムのみをを吸収する45。

若い動物は摂取したマンガンを成熟した動物より多く吸収する(若いラットで約70%であるのに対して、成熟ラットで1-2%)。
成人に比べ乳児や幼い子供は、摂取したマンガンを多く吸収し少なく排泄することを、人間でのマンガンバランスの研究も示している。

さらに、脳血液関門は血液により運ばれた多くの化学物質を大きくなった子供や成人の脳に入らせないようにしているが、血液脳関門は幼児では未成熟で、発達中の脳に多くのマンガンを入らせ、留まらせている。

動物の研究
必須微量元素であるが、マンガンに対する過剰な被ばくは、脳や肺・生殖系に有害である。

精巣毒性やテストステロンレベル低下などの有害な生殖への影響は、正常な人間の食物からの摂取よりかなり高レベルで、ほかに有毒な影響を示さないが、胎児発達の間にマンガンに被ばくした動物で起こる48。
しかし、ずっと低い被ばくレベルで起こるさらに重要な健康影響は脳障害である。

胎児と新生児の脳は、成熟したものより、マンガンの有毒な影響に敏感であり、発達中の被ばくは独特の神経影響を生じることを、現れつつある証拠が証明している。

ネズミ類のマンガンの神経毒性に関して、発表されている論文のレビューは、動物が発達中に被ばくした7つの研究を突きとめている49。

3 研究は行動学的結果を研究し、それぞれが子供の活動レベルの増加を報告している。