・入院計画
可能であり緊急入院以外の全ての場合には、MCSの患者は病院への計画的訪問の前に病院管理者に可能な限り事前に特定の過敏性について告知をする必要がある。
MCS患者は、投薬注意票(medical alert)を常に携帯すべきである。
MCSの人々は、しばしば自身の症状についてよく知っており、接触する他人に状況を教えることができる。
MCS患者は、病院における刺激物への曝露を削減するのに役立つであろう下記のことを必ず知っていなくてはならない。
患者は、病院の施設で容易には入手できないかもしれない個人用品、例えば、歯磨き、リネン製品を手配する方がよい。
病院は、MCS患者がもつ多様な必要性に対する全ての特別な要求を満たすことはできない。
患者のMCSを治療する医師は患者の介護に役立つ情報を提供するために病院と連絡を取るべきである。
入院の代替は可能であり、患者の評価の一部として考慮されるべきである。
もし、入院が回避できない場合、潜在的に有害な刺激物への患者の曝露の可能性を低減するために臨床的に適切な代替治療環境があるなら、できる限り早期に退院するという観点から入院計画は立案されることになる。
入院準備
病院入院計画を準備するときに、MCSの患者の適切な介護を支援するために、一般的病院環境に多くの簡単な変更を加えることにより、病院治療の成果を改善することができる。
最も重要なことは空気の品質である。
患者の評価と患者/介護者との協議及び優良事例(GP)は個人の介護計画を当てるのに役立つであろう。下記の点は、MCSによる影響を受けている人々の入院に先立ち要求されるかもしれない準備のいくつかの一般的概要を提供する。
病院の環境
患者の病室は、患者がそこでほとんどの時間を過ごすので、恐らく病院の中で最も重要な注力すべき場所である。
現実には完璧にケミカルフリーな環境を確保することは不可能であるが、患者/介護者との協議及び優良事例(GP)に基づき、刺激物への不必要な曝露を防止するためにとることができる措置がある。
各部門、各シフトで最低1人の職員がMCSW患者の臨床的必要に対応可能であることが推奨される。
MCSW患者は、(臨床理的に基づく)患者の医療記録中の全ての刺激物を記録してもらうべきである。
刺激物はアレルギー性物質として記録されるかもしれないし、記録されないかもしれない。
健康介護チームの全ての要員は、介護のための適切な準備を確実にすることができるようその患者の入院について知らされるべきである。
MCS患者の介護は、可能なら専用のバスルーム付
(with ensuitefacilities)個室利用を計画するのが最良である。
清掃職員は部屋が使用される前に確実に清浄にされるよう連絡がとられるべきである。
部屋はどのようなカビもや湿気もないよにすべきである。
もし、必要なら、天井仕上げ板(タイル)を変更するよう担当者に連等し、換気システムの清浄状況をチェックすべきである。
エアゾール・クリーナ、消毒液、又は脱臭剤は使用されるべきではない。
全ての香料品は部屋から撤去すべきである。
ベッドの準備のために殺菌したリネンを用いるか、あるいは患者が持参するリネンを使用することができる。
訪問者は入室前に担当看護士に連絡して指示を受けるようドアの外に表示されるかもしれない。
汚染を最小にするために、患者の面倒を見る職員を割り当て、入院について患者の面倒を見るであろう全ての健康介護要員に連絡すること。
もし他の部門への移動、例えばX線部門、が必要なら、職員は患者が到着する前に連絡を受けていること。
MCS患者を移動させるとき使用されるかもしれない機器は下記にリストされている。