・『環境ホルモン一覧
有機塩素系化合物(塩素をふくむ有機化合物や農薬) 物質名 用途 わが国での使用状況
★=使用されている 内分泌攪乱作用
●=確定またはほぼ確定
▲=疑い濃厚
△=疑われる
ポリ塩化ジベンゾ-p-ダイオキシン(PCDD)(ダイオキシン類) 廃棄物の焼却過程、化学物質の合成過程で発生
- ●
ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)(ダイオキシン類) 廃棄物の焼却過程、化学物質の合成過程で発生
- ●
PCB(ポリ塩化ビフェニル) 電気絶縁体、熱媒体、溶媒など 1972年生産中止・1974年使用禁止
●※1
コプラナーPCB PCBに微量ふくまれている - ●
PBB(ポリ臭化ビフェニル、PCBの塩素が臭素に置き換わったもの) 難燃剤 ★ ▲
オクタクロロスチレン 有機塩素化合物の合成過程における副生成物 - △
2,4-ジクロロフェノール 染料中間原料 ★ △
DDT 有機塩素系殺虫剤 1971年から不使用・1981年使用禁止
●
DDE (DDTの代謝物) - ●
DDD (DDTの代謝物) - ●
HCH(BHC) 有機塩素系殺虫剤 1971年使用禁止
●
1,2-ジブロモ-3-プロパン 有機塩素系殺虫剤、土壌燻蒸剤 1980年から不使用
▲
アルドリン 有機塩素系殺虫剤 1971年から不使用・1981年使用禁止
●
エンドスルファン(ベンゾエピン) 有機塩素系殺虫剤 ★ ●
エンドリン 有機塩素系殺虫剤 1981年使用禁止
●
キーポン(クロルデコン) 有機塩素系殺虫剤 使用歴なし
●
クロルデン 有機塩素系殺虫剤 1968年から不使用・1986年使用禁止
●
オキシクロルデン (クロルデンの代謝物) - ●
ジコホル(ケルセン) 有機塩素系殺ダニ剤 ★ ●
ディルドリン 有機塩素系殺虫剤 1973年から不使用・1981年使用禁止
●
トキサフェン 有機塩素系殺虫剤 使用歴なし
△
トランスノナクロル 有機塩素系殺虫剤 1986年使用禁止
●
ヘキサクロロベンゼン 有機塩素系殺菌剤、有機合成原料 1979年使用禁止
●
ヘプタクロル 有機塩素系殺虫剤 1975年から不使用・1986年使用禁止
▲
ヘプタクロルエポキサイド (ヘプタクロルの代謝物) - ▲
ペンタクロロフェノール 有機塩素系殺菌剤、除草剤、防腐剤 1990年から不使用
△
マイレックス 有機塩素系殺虫剤 使用歴なし
▲
メトキシクロル 有機塩素系殺虫剤 1960年から不使用
●
2,4-D(2,4-ジクロロフェノキシ酢酸) ベトナムの枯葉剤(オレンジ剤)の成分 - ●
2,4,5-T(2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸) ベトナムの枯葉剤(オレンジ剤)の成分 - ●
アトラジン 除草剤 ★ ●
アミトロール 除草剤、分散染料、樹脂の硬化剤 1975年から不使用
●
アラクロール 除草剤 ★ ▲
トリフルラリン 除草剤 ★ ▲
※1 PCBの毒性は、現在、微量にふくまれているコプラナーPCBによるものといわれている。
※ [使用禁止]=法的に禁止。
[不使用]=農薬を使うには「登録」が必要だが、この「登録」の有効期限が切れたままになっていること。つまり、「登録」が失効し、事実上使われていない状態。
非塩素系農薬(塩素をふくまない農薬) 物質名 用途 わが国での使用状況 内分泌攪乱作用
アルディカーブ カーバメイト系殺虫剤 使用歴なし(輸入オレンジに残留) △
カルバリル カーバメイト系殺虫剤
★ △
ベノミル カーバメイト系殺虫剤 ★(輸入バナナ、輸入マンゴーに残留) △
メソミル カーバメイト系殺虫剤 ★(小松菜、レタス、白菜に残留) △
ジネブ ジチオカーバマイト系殺菌剤 ★(トマト、きゅうり、絹さやに残留) △
ジラム ジチオカーバマイト系殺菌剤
★ △
マンゼブ ジチオカーバマイト系殺菌剤
★ △
マンネブ ジチオカーバマイト系殺菌剤
★ △
メチラム ジチオカーバマイト系殺菌剤 1975年から不使用 △
エスフェンバレレート ピレスロイド系殺虫剤
★ △
シペルメトリン ピレスロイド系殺虫剤
★ △
フェンバレレート ピレスロイド系殺虫剤 ★(輸入ブロッコリーに残留) △
ペルメトリン ピレスロイド系殺虫剤 ★(ペットのノミ取り首輪) △
合成ピレスロイド ピレスロイド系殺虫剤
★ △
エチルパラチオン 有機リン系殺虫剤 1972年から不使用 △
マラチオン(マラソン) 有機リン系殺虫剤 ★(輸入小麦、輸入米に残留) △
シマジン トリアジン系除草剤
★ △
メトリブジン トリアジン系除草剤
★ △
ニトロフェン ジフェニルエーテル系除草剤 1982年から不使用 △
ビンクロゾリン 殺菌剤 1998年から不使用(輸入キウイに残留) △
天然および合成エストロゲン 物質名 用途 わが国での使用状況 内分泌攪乱作用
植物エストロゲン
-
- ●※2
DES(ジエチルスチルベストロール) 流産防止薬、避妊薬、前立腺ガン治療薬 1971年使用禁止(前立腺ガン治療薬としては使用中) ●
エチニールエストラジオール 低用量避妊薬 認可待ち(1998年現在) ●
有機スズ 物質名 用途 わが国での使用状況 内分泌攪乱作用
トリブチルスズ(TBT) 船底塗料、漁網の防汚剤 1997年生産中止 ●※2
トリブチルスズオキシド 船底塗料、漁網の防汚剤 1989年使用禁止 ●※2
トリフェニルスズ(TPT) 船底塗料、漁網の防汚剤 1997年生産中止 ●※2
※2 内分泌攪乱作用は認められるが、ヒトにとって有害であるかどうかはわからない。
非塩素系有機化合物(塩素をふくまない有機化合物) 物質名 用途 わが国での使用状況 内分泌攪乱作用
p-ノニルフェノール 界面活性剤の原料、分解生成物 ★ ●※2
p-オクチルフェノール 界面活性剤の原料、分解生成物 ★ ●※2
ビスフェノールA ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂の原料 ★ ●※2
フタル酸ジ〈2-エチルヘキシル〉(DEHP) プラスチックの可塑剤 ★ ●※2
フタル酸ブチルベンジル(BBP) プラスチックの可塑剤 ★ ●※2
フタル酸ジ〈n-ブチル〉(DBP) プラスチックの可塑剤 ★ ●※2
フタル酸ジエチル プラスチックの可塑剤 ★ ●※2
フタル酸ジペンチル(DPP) プラスチックの可塑剤 生産歴なし ●※2
フタル酸ジヘキシル(DHP) プラスチックの可塑剤 生産歴なし ●※2
フタル酸ジプロピル(DPRP) プラスチックの可塑剤 生産歴なし ●※2
アジピン酸ジ〈2-エチルヘキシル〉 プラスチックの可塑剤 ★ △
フタル酸ジシクロヘキシル 防湿セロファン用可塑剤、アクリルラッカー用可塑剤 ★ ●※2
BHT(ブチルヒドロキシトルエン) 酸化防止剤 ★ △
スチレンダイマー・スチレントリマー カップ麺などのポリスチレン樹脂にふくまれる ★ △
バンゾ〔a〕ピレン タバコや排気ガスから発生 - ●※3
ベンゾフェノン 医薬品合成原料、紫外線吸収剤 ★ △
n-ブチルベンゼン 液晶製造用、合成中間体 ★ △
p-ニトロトルエン 染料中間原料 ★ △
※2 内分泌攪乱作用は認められるが、ヒトにとって有害であるかどうかはわからない。
※3 内分泌攪乱作用とは別に重大な毒性がある。
重金属 物質名 用途 わが国での使用状況 内分泌攪乱作用
カドミウム - - △※3
鉛 - - △※3
水銀 - - △※3
※3 内分泌攪乱作用とは別に重大な毒性がある。