四級アンモニウム化合物:毒物学評価と許容値8 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・7.評価
QACs は固体の物質なので(溶液の形で使われる)、蒸気の形での被ばくは粉末やエーロゾル被ばくが関連する場合蒸気の形での被ばくは不適切である。

粉末被ばくに関するデータは利用できず、エーロゾル被ばくについて唯一の関連する動物研究が行われている。
の毒性は主に塩化ベンザルコニウムをQACs 用いた研究からのデータに基づいている。

他のQACsは多かれ少なかれまばらに研究されているだけである。しかし、種々のQACs は類似の毒物学的性質を示すように思われる。
代表的なQACs に関する経口及び経皮研究が利用でき、吸入毒性研究はほとんど利用できない。

しかし、それらは篩データであり、現在の研究の質指針の要求に合致しない。
研究はQACs は人間で死亡を含む悪影響を興すだろう事を示している。

利用できる研究からQACs の重要な有毒作用は明らかに表面組織に対する局所刺激影響によると結論できる(皮膚や消化管粘膜・眼・呼吸器系)。QAC のこれらの影響は全身影響を起こさないレベルで誘導される)。

そのため、経口毒性作用の誘導の閾値は摂取する化合物の一に治療よりも溶液の濃度に関連すると思われる。
研究は0.001%液は最も敏感な膜(眼)でさえ悪影響がない事を示している。
塩化ベンザルコニウムは皮膚刺激を導かない濃度でテンジクネズミとマウスで感作を誘導する事が示されている。

人間で、QACs が本来持っている皮膚刺激作用のためにアレルギーと刺激性皮膚反応を区別することが困難である。

しかし、QACs は人を監査する力が低いことが示されている(Andersen 1999)。
わずか二、三の研究が吸入後のQACs に関して考察している。

ある人間での研究で農業者のグループはQACs 被ばくと呼吸障害の関連の可能性について調査された。

関連が弱い気管支反応性の罹患率とQACs 消毒剤使用との間に発見された。

この研究設計はN/LOAELの設定に使うことができなかった。
N/LOAEL 設定に最も適切な研究は粉末の形で塩化セチルピリミジニウム粉末に関するラットの4時間研究であると思われる。

影響(死亡と刺激影響)が0.05 mg/l の最も低い薬療レベルでさえ見られたので、この実験からNOAEL は推定できない。

これは100%の死亡を興す薬療レベルより約6倍低いだけである。

塩化セチルピリミジニウムは表面への適用及び繰り返し経口摂取後に他のQACs に類似する薬用レベル悪影響を起こすと思われる。

塩化セチルピリミジニウムの吸入試験からの計算に基づいて、この化合物は経口や経皮被ばくよりも吸入被ばくで毒性が強いと推定できるだろう。

このことは他のQACs にも当てはまるだろう。
非常に低濃度の塩化ベンザルコニウム(9.9 mg/m3)を含む整髪剤で行った動物での繰り返し吸入研究は悪影響がなかった。
繁殖研究結果は発達毒性を示さない。

影響はQACs を発達中の胎児近くに局所的に適用した時にのみ観察された(腹腔内又は膣への注入)。

このことは胎盤機能の健全性の障害によるのだろう。
遺伝毒性試験結果は大部分の場合否定的であり、QACs は遺伝障害を起こす力は無視できる。

このことは発癌性研究結果と一致するが、それらは現在の研究の質の指針に合っていない。
上のデータに基づいて、QACs 被ばく後の人間での重要な影響は皮膚や粘膜・眼・呼吸器系への刺激作用であると考えられる。

この影響は溶液中やエーロゾルとしてのQACs に対する被ばく後に誘導されるだろう。

空中の許容値を推定する目的のために、50 mg 塩化セチルピリミジニウム/m3 (エーロゾルとして、粒子サイズ5 μm以下)の被ばくレベルはラットで死亡と刺激作用についてLOAEL と考えられる。


8.空中許容値
空気中許容量許容量はラットでの急性吸入研究に基づいて計算された(エーロゾルとして塩化セチルピリミジニウム、粒子の大きさは5 μ mより小さい)。

NOAEL は50 mg/m の最低レベル3でさえ影響が認められないので確立できなかった。

この濃度で刺激作用、さらには死亡さえ見られた。
LOAEL 50 mg/m3= 0.005 mg/m3LVair = LOAEL/(SFI× SFII× SFIII)=50 mg/m3 /(10×10×100)安全性ファクターSFI は人間が動物より敏感であると仮定して10 に設定された。

SF Ⅱは集団中の最も敏感な人を守るために10 に設定された。

SFIII は死亡が最低レベルでさえ記録されており、計算は4時間被ばく研究に基づいているので、100と設定した。

9. C 値
0.005 mg/m3 はQACの合計で計算された。急性又は亜急性影響を持つが有害な影響が起こる前にある期間にわたる活動が必要な物質について、C 値はこの限度値で設定される。
0.005 mg/m3のC値及び主要グループに入れることを提案する(MST 1992)。
C値
0.005 mg/m3 (QACsの合計)、主要グループ2。