グリホサート6 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・多剤化学物質過敏症とグリホサート-ニュージーランドのオークランド市(Aucland City 1997)
オークランド市はオークランド市が管理する土地について、雑草駆除政策を見直し、できるだけ除草剤を使用しない方針を採用した。

方針採用の原動力になったのは市民の健康に対する心配と、6500 人強の請願署名であった。
この方針を決定する際に、当該委員会は除草剤の健康に対する影響について、文献調査と医師からの意見を参考にした。

オークランド市ではグリホサートを多く使用しているため、特にグリホサートの影響を調べた。

一般人のグリホサート被ばくは、飛散したグリホサートの吸入や使用された場所での皮膚摂食による低レベル被ばくと考えられた。
「このため、化学物質過敏性は特に重要なこと」であると考え、「文献見直しの他に、化学物質過敏性の一般的な理解と患者との経験に基づいて、27 人の登録されている一般開業医にグリホサート被ばくによる健康への悪影響についてコメントすることを依頼した」。

化学物質過敏性の存在には大きな議論がある。

現在の科学で十分理解できない場合には、保守的にふるまう必要がある。敏感な人が守られれば、影響を受けにくい人は更に安全を確保される。
以下に報告書中の開業医の意見を紹介する。
8.3.3 開業医の経験

次の章は14 人のニュージーランド一般開業医の意見を含んでいる。

これらは化学物質過敏性について意見を求めてオークランド市が27 人の医師に送った手紙に回答した医師である。

手紙はグリホサート/ラウンドアップはオークランド市で最も一般に用いられる除草剤であり、一般人が最も曝されると思われるものであるので、特にグリホサート被ばくに関する意見を引き出そうとした。
A 医師
A 医師は化学物質過敏性に関する医療専門家の知識欠如と、ニュージーランド内の試験施設の欠如についてコメントした。

医師の経験内で、ラウンドアップのGII バージョン被ばくは「古い製剤と比べて異なるプロフィールの症状」を起こし、「患者間で更に変化し、そのためこの分野で何らかの経験なしでは認識することが困難であると、A 医師はコメントした。
A 医師は彼の患者の一部について次の病像を提供した。

患者の全てはGII 被ばくの治療に対して肯定的に反応したと話している:
1. おう吐、下痢、体温上昇、4 日間水だけを欲しがって1 週間非常に長時間眠る、性格が「暴君」の性格に変化;4 か月の病気。
2. 足のけいれん、めまい、おう吐、扁桃痛、3 日間の下痢、衰弱;4 週間の病気。
3. 疲れ、夜中にしばしば覚醒、寝汗、扁桃腺の痛み、副鼻腔からの水状の漏出、「痛い焼けるような」関節、柔らかい胆嚢、吐き気、「思考の表面に現れない不明瞭さ」;1 か月の病気。
4. 鼻の奥の「粘っこいもの」、背中の上部や肩・頭までの筋肉のこり、頭痛、疲労、夜間の足のやるせなさ;3 週間の病気
4. 胸痛、頭と首の不快感、夜間の膀胱と下腹部の圧迫、食欲喪失、体重減少、胃の逆流、「体全体の刺すような感じ」、血圧上昇;6 か月以上の病気。
5. 突然の動悸のはじまり、不穏状態、冷たくひりひりする手、下痢、顕著な飢餓(「正常に感じるために食べずにいられない」)。

春の間に週6 症例までのピークがあり、8 月末と3 月の間にラウンドアップGII 被ばくによる病気を毎週平均3 新症例を診ていると、A 医師は述べている。


彼は次のようにコメントした。
症状の治療・抑制の見地から満足に解決しなかった症例のみを私が知っていることが心に浮かび、ニュージーランドの一般開業医に示された数の少なくともひかえめで2 倍あるだろうと、私は推定した。
A 医師は、除草剤被ばくによる影響と診断された人の平均治療費は約100-150 ドル(各被ばくにつき)と計算した。

しかし、もし病気が...と彼は付け加えた。
種々の感染や腸の病気として誤診され、対症的にうまくいかない治療をされ、コンサルタントや入院、外来、その他へ紹介され、多数の予約や複数の不必要な検査、抗生物質、抗炎症抗ヒスタミン処方などで、控えめでもこの数値は少なくとも倍になるだろう。