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排便 Defecation
行動学では糞の数を数え、情動安定性の指標とする。オープンフィールド試験を見よ。
 
ハインツ小体 Heinz body
赤血球内でヘモグロビンが変性し、不溶性になったもの出、様々な形がある。ハインツ小体を持つ赤血球はいずれ除去される。ハインツはドイツの病理学者の名前である。


パーキンソン症候群 parkinsonism, Parkinsonian syndrome
パーキンソン病を含むパーキンソン病に似た病像を示す一群の神経疾患を指す。筋肉の緊張の亢進(筋強剛)と運動の減少、安静時振戦を特徴とする。脳炎やマンガンなどの重金属中毒・化学物質・外傷・その他に続発して発生することがある。パーキンソン病とは治療法が異なることがある。


パーキンソン病 Parkinson's disorder
パーキンソンによって発見された、寡動と固縮(筋強剛)・振戦を特徴とする疾患。大脳基底核のドーパミン(ドパミン)量が減少しており、脳幹の黒質の細胞が変性脱落している。治療としてはドーパミンを補充するためにL-ドーパを投与したり、種々の神経作用薬を使う。


ハロペリドール
精神分裂病と躁病の治療薬。トーレット症候群の治療にも使われる。プチロフェノン系の薬剤。メカニズムは中枢でドーパミンやノルエピネフリンを神経伝達物質として使う系に対する抑制効果と考えられている。副作用としてパーキンソン症候群や悪性症候群が見られる。
 
晩発性皮膚ポルフィリン症 porphyria cutanea tarda, PCT
ポルフィリンの過剰蓄積により生じる。中年以降に発症し、日光に曝された皮膚に水疱や色素沈着などを生じる。
 
非コードRNA non-coding RNA、ncRNA
タンパク質へ翻訳されずに機能するRNAの総称。non-messenger RNA(nmRNA)、small non-messenger RNA(snmRNA)、functional RNA(fRNA)等とも呼ばれる。非コードmRNAで古くから知られていたのはtRNAとrRNAであるが、マイクロRNAのようなものもある。
 
微小管 microtuble
細胞の中にある管で、微細管と言われることもある。電子顕微鏡により発見された。鞭毛や繊毛などに見られ、細胞分裂時に現れる紡錘糸も微細管である。収縮能を持つことが知られており、この他に細胞骨格として働くことも考えられている。


舞踏病様アテトーシス
無定位運動症ともいい、指や手の屈曲、伸展などの、緩慢な、ねじるような運動が常に連続している状態


フルタミド flutamide
前立腺癌の治療に用いる。フルタミドが前立腺癌組織のアンドロゲンレセプターに対するアンドロゲンの結合を阻害する。商品名 オダインOdyne(日本化薬)
 
プロスタグランデン prostaglandin
 1930年代に発見された。当初は前立腺 prostate gland に由来すると考えられてこの名称がつけられた。その後多くの組織から分泌され、様々な種類と作用を持つことが判明した。1971年にアスピリンなどがプロスタグランディン合成を阻害することが分かった。
 プロスタグランディン受容体には9種類あることが現在知られている。プロスタグランディンは数種類のG蛋白共役型受容体に結合する。これらの受容体の多様性はプロスタグランディンが様々な細胞に幅広い作用を及ぼすことを示している。
プロスタグランディンの作用:血管の平滑筋の収縮と弛緩、血小板の凝集と可溶化、脊髄の神経細胞を痛みに敏感にする、平滑筋収縮、炎症反応調節、カルシウム移動調節、ホルモンの調節、細胞生長調節
 
プロピオン酸テストステロン testosterone propionate
 テストステロン*の構造の一部をプロピオン酸に置き換えて、作用の持続時間を長くしたもの。経口投与では効果がないため、筋肉注射をする。男性ホルモン作用薬として、男性の不妊や性腺機能不全、女性の乳癌治療などに用いられる。
 
分生子
分生子は、子嚢菌及び担子菌が形成する無性胞子。不完全菌類は分生子でのみで繁殖する

平面立ち直り反応 surface righting
 動物を横又は仰向けにした時に正常の姿勢に立ち直る反応。


ヘミコリニウ-3 hemicholinium-3
コリンの高親和性取り込みの強力な阻害剤。低親和性取り込み系にはほとんど影響を与えない。ヘミコリニウム処理はコリン作動性終末からアセチルコリンを枯渇させる。通常研究試薬として使われる。化学名:Morpholinium, 2,2'-(1,1'-biphenyl)-4,4'-diylbis(2-hydroxy-4,4-dimethyl-, dibromide


ヘモジデリン haemosiderin
褐色の色素蛋白質。鉄の貯蔵に関連し、鉄の輸送に関連するフェリチンが変化したものとされる。


ヘモジデリン沈着症 hemosiderosis
障害を伴わない過剰の鉄沈着をいうが、病的なものと区別は困難な場合が多い。輸血や溶血・非経口的鉄摂取などで起こる。


変形赤血球症(奇形赤血球症)poikilocytosis
様々な形をした赤血球がある状態をいう。巨赤芽球性貧血や鉄欠乏性貧血などの造血異常を伴う疾患で見られる。また火傷でも見られることがある。


ポリアミン polyamine
 ポリアミンは塩基性低分子有機化合物で、スペルミジン、スペルミンなどがある。ポリアミンは細胞増殖との関わりが指摘されており、細胞の増殖や分化・再生・悪性化などとの関連性が注目されている。DNAの複製に関与するという。



 
マイクロRNA microRNA, miRNA
 マイクロRNAは細胞内に存在する20から25塩基ほどの1本鎖RNAで、他の遺伝子の発現を調節する機能を有すると考えられている。非コードRNAの一種。マイクロRNAの機能は遺伝子の調節であると思われる。
 
ミトコンドリア
 糸粒体ともいう。真核生物の細胞中にあり、内膜と外膜との2枚の膜から成る。内膜により包まれた部分をマトリックス、内膜と外膜との間を膜間腔(スペース)という。内膜からマトリックスにひだが出ており,クリステという。ミトコンドリアはDNAを含み、このDNAは卵に由来する。
 ミトコンドリアは好気呼吸によるATP合成に関与する。好気呼吸の最終段階に電子伝達系があるが、関連する複合体Ⅰ~Ⅳは内膜にある(→電子伝達系)。この他、カルシウム貯蔵・信号伝達、アポトーシス、膜電位調節、細胞内代謝調節、細胞増殖の調節、ヘム合成、ステロイド合成などに関与する。
 ミトコンドリアに異常と、慢性進行性外眼麻痺症候群やカーンズ・セイヤー症候群、ミオクローヌスてんかん症候群の一種、ミトコンドリア脳筋症・リー脳症、ミトコンドリア異常を原因とする心筋症などが関連するといわれる。農薬によるパーキンソン病と関連するという報告がある。
 
ムスカリン muscarine
 ベニテングタケやアカハイトリ・アセタケ・カヤタケなどに含まれているアルカロイドで、きのこ中毒の原因物質の一つ。コリン作動性節後線維が支配する器官や組織に、アセチルコリンと類似した影響を与える。拮抗薬はアトロピン。


ムスカリン(性)受容体 muscarinic receptor
 アセチルコリン受容体*の一種で、ニコチン性受容体*と比較すると潜時が長く、持続時間も長い興奮性電位を発生する。また、細胞内情報伝達にも関連するという。脳や消化器・循環器など多くの器官や組織に分布する。
 
モルジェロンズ病 Morgellons disease
 近年、テキサス、フロリダ、カリフォルニアなどの米国各地で皮膚の下を寄生虫がはい回るといった症状を訴える患者たちが増加しており、患者らがモルジェロンズ病とよんでいる。医師はその病気の存在を認めていない。この病気の記録は300年ほどさかのぼるという。
 


 
ユビキチン ubiquitin
 76種のアミノ酸が結合した小さなタンパク質で、ユビキタスというラテン語から命名されたように、真核生物の多くの場所にある。ユビキチンの役割は不要なタンパク質に結合し、これが目印となり不要なタンパク質はプロテアソームに取り込まれ、分解される。細胞分裂、DNA修復、不要なタンパク質の除去、免疫、シグナル伝達、クロマチンの修飾など多くの働きに関与。ユビキチンの機能異常はパーキンソン病などの神経性疾患や癌の発症にも関与するとされる。


ライデッヒ細胞 Leydig cell
 精巣の大部分は精子を作る精細管からできているが、精細管の間を間質が満たす。間質の中にアンドロゲン*を分泌する細胞があり、これをライデッヒ細胞あるいは間細胞という。


ライム病 lyme disease
 米国や欧州・アジアで見つかっている。日本では1987年にライム病が長野で報告されて以来、本州中部以北から北海道に見られているが、症例は少ない。媒介するのはほとんどすべてシュルツェマダニ(Ixodes persulcatus)の雌である。患者にはダニ刺咬があり、遊走性紅斑出現までの期間は平均は12日であった。病原体はスピロヘーターに属するボレリア菌。


卵円形細胞 oval cell
 肝臓障害の時に出現する細胞で、肝細胞と胆管細胞との両方に分化できると考えられている。癌細胞のもとにもなると考えられる。


リバース・エンジニアリング reverse engineering
逆向きの工学という意味で、分解工学などの訳語がある。製品を分析し、その組成や作り方を調べること。


ロッキー山紅斑熱 Rocky Mountain spotted fever
米大陸で発生しているダニにより媒介されるリケッチアによる紅斑を伴う熱病。2~14日の潜伏期後、発熱や発疹、頭痛、筋肉痛が発生する。吐き気や腹痛、不安、痙攣、昏睡、肝臓障害、腎不全などを認める。重症では数日で日以内に死亡することがある。