・B-8鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2009年版 (改訂第6版)
鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会
(編集顧問: 奥田稔日本医科大学名誉教授、石川哮熊本大学名誉教授)
ライフ・サイエンス、2008年11月28日改訂第6版第1刷発行
■B8-1小青竜湯
疾患:
鼻アレルギー
引用など:
1) 大山勝. アレルギー性鼻炎と漢方. アレルギーの領域 1995; 2: 49-56.
2) 馬場駿吉, 高坂知節, 稲村直樹, ほか. 小青竜湯の通年性鼻アレルギーに対する効果-二重盲検比較試験-. 耳鼻咽喉科臨床 1995; 88: 389-405.
EKAT 構造化抄録[PDF]
3) 河野英浩, 山田昌宏, 山岡秀之, ほか. 小青竜湯エキスのスギ花粉症の鼻炎症状に対する臨床効果. 耳鼻咽喉科展望 2000; 43: 253-7.
■B8-2葛根湯、B8-3小柴胡湯
疾患:
鼻アレルギー
引用など:
1) 日本東洋医学会学術教育委員会 (編) . 入門漢方医学 2002; 30-67.
2) 荻野敏. 漢方薬はどんな患者に有効か? 治療 2006; 88: 295-300. MOL, MOL-Lib
<以上B8-1~B8-3の記載として>
有効性に関する記載ないしその要約:
『漢方薬では小青竜湯、葛根湯、小柴胡湯などが用いられているが、証による病態把握、漢方診断に始まり、病期、病因分類が行われ方剤が選択され、経験則に基づいて行われる。
漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン 2010
日本東洋医学会 EBM 特別委員会 エビデンスレポート/診療ガイドライン・タスクフォース
同名でも発売会社により組成が異なり、有効性、成分配合の根拠などは必ずしも明らかではない。小青竜湯のみがプラセボとの比較対照試験が行われ有効性が証明されている。即効性・持続性からみると麻黄中に含まれているエフェドリンが作用していると考えられるが、作用機序については不明な点も多い。』
備考:
主な漢方製剤の一覧表に、葛根湯、柴朴湯、小柴胡湯、小青竜湯の組成・性状、効能・効果、用法・用量、薬効薬理、警告・禁忌、相互作用、副作用が記載されている。