A-2 科学的根拠 (evidence) に基づく白内障診療ガイドライン | 化学物質過敏症 runのブログ

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・A-2 科学的根拠 (evidence) に基づく白内障診療ガイドライン
厚生科学研究費補助金 (21世紀型医療開拓推進研究事業: EBM分野)
(分担研究者: 茨木信博日本医科大学付属千葉北総病院眼科教授)
日本白内障学会誌 Vol.16別冊 2004、平成16年7月10日発行


■A2-1八味地黄丸、A2-2牛車腎気丸
疾患:
白内障
引用など:
尾羽沢大. 眼疾患に対する漢方の適応について 白内障. 医薬ジャーナル 1990; 26: 1853-6.
CPG中のStrength of Evidence:
Ⅲ: 非ランダム化比較試験
漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン 2010
日本東洋医学会 EBM 特別委員会 エビデンスレポート/診療ガイドライン・タスクフォース
CPG中のStrength of Recommendation:
C: 行うか、行わないか勧められるだけの根拠が明確でない。
有効性に関する記載ないしその要約:
白内障の薬物療法: 内服 (国内認可薬物) のうち、漢方薬は、八味地黄丸、牛車腎気丸に適応があり、その研究結果として下記の記載がある。
『勧告 (ガイドライン)
漢方薬は、白内障に対する効果に科学的根拠が無いので、一般的な使用は勧められない。
エビデンス
漢方薬は、八味地黄丸、牛車腎気丸に適応があるが、ランダム化比較試験はなく、有効性が明らかではない。』

■A2-3牛車腎気丸
疾患:
老人性白内障
引用など:
尾羽沢大. 眼疾患に対する漢方の適応について 白内障. 医薬ジャーナル 1990; 26: 1853-6.
CPG中のStrength of Evidence:
Ⅲ: 非ランダム化比較試験
有効性に関する記載ないしその要約:
老人性白内障32例を対象にした研究について下記の記載がある。
『目的と方法: 牛車腎気丸の白内障進行防止効果
牛車腎気丸7.5g/日。カタリン点眼。徹照像混濁面積定量し、1年間での増加率を算出。統計手法記載なし。
結果: 混濁増加率は牛車腎気丸 + カタリン0.75%/年、両薬 (-) 2.95%/年、牛車 (+) : 牛車 (-) =1.24: 2.48%/年』