水銀:神経毒物9 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・米国の魚類野生動物状況報告 Fish and Wildlife Advisories
 
米国の諸州は主に魚に対して状況報告(助言)を出している。

目的は遊漁者や貧困者などの一般人や妊婦や授乳中の母親・子供などの敏感な集団を、高濃度の化学物質汚染から守ることである。
 
状況報告には5つの種類がある(1998年の場所数)。
 
● 一般人が消費しない。汚染が一般人の健康に危険を与える場合(532か所)。
● 敏感な集団は消費しない。汚染が敏感な集団の健康に危険を与える場合(1211か所)。
● 一般人の消費を制限する。汚染が激しくない場合(2062か所)。
● 敏感な集団の消費を制限する。汚染が激しくない場合(1595か所)。
● 漁獲禁止(50か所)。
 
状況報告が出されている化学物質は 46 種類にのぼるが、主なものは次のものである(1998年の場所数)。
 ○ 水銀(1931か所)
 ○ PCB(679か所)
 ○ ダイオキシン(679か所)
 ○ DDTとその分解物(34か所)
 
 
カナダの魚状況報告
 
カナダでも米国に似た魚状況報告を出している。カナダの状況報告の数は、1997年で2625か所に出されている。対象汚染物質には5種類がある(1997年の場所数)
 ○ 水銀(2572か所)
 ○ PCB(59か所)
 ○ ダイオキシン(68か所)
 ○ トキサフェン(農薬;68か所)
 ○ マイレックス(農薬;9 か所)
 
 
英国の魚摂取に関する勧告
 
英国では、食品基準庁が、妊婦及び妊娠しようと思っている女性、幼児、16才以下の子供は、サメとメカジキ、マカジキを食べるのを避けるべきであると勧告した。

[英国食料基準庁報道発表を見よ]2003年2月には、妊婦及び授乳中の母親・妊娠しようと思っている女性に、生マグロ及びツナ缶の消費を制限するように勧告した[英国食料食料基準庁報道発表2003を見よ]。
 
これは、胎児や幼児、16才以下の子どもが、メチル水銀により神経行動学的影響を受けることを懸念したためである。

大人も予防的見地から、これらの魚のどれでも、週に一食以上食べない用に勧告されている。
 
魚中の水銀レベルは、サメで1.006-2.200 mg/kg、メカジキで 0.153-2.706 mg/kg、マカジキで 0.409-2.204 mg /kgの値が報告されている。

マグロでも、0.141-1.500 mg/kgと比較的高い値が報告されている。