水銀:神経毒物7 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・被曝経路
 
 
魚の摂取頻度と体内の水銀濃度
 
次の表に魚の摂取頻度と毛髪中水銀量の関連を示します。影響を受けない量としてアメリカ環境保護庁は毛髪中水銀濃度として11 ppm (μg/g)を考えています。 魚を食べる頻度が多いと、血液や毛髪中の水銀濃度が高くなる傾向がわかります。
 
日本のように水銀濃度の高いマグロを多食している場合は、体内の水銀レベルが高くなる可能性があります。
 
 
      魚摂取と体内水銀濃度


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・WHO・FAOの基準
 
WHOとFAOは、2003年6月に、メチル水銀の一週間の摂取基準を、体重 1 kg当たり1.6 μgに改正した。

これは、発達中の胎児を守るためで、以前の基準、3.3 μg/kg/週の約半分である。
参考:WHO報道発表
 
 
EPAの基準量
 
 EPAは胎児の神経系への影響を考慮して、0.0001 mg/kg/日(=0.1μg/日)というメチル水銀の経口摂取基準量を決めました。

この基準値をもとに私たちが摂取しても安全な魚の量を考えてみましょう。
 
50 kgの人が摂取しても安全と考えられる量は、体重×摂取基準量で与えられます。つまり
 
  50 kg×0.0001 mg/kg/日
   =0.005 mg/kg/日(5μg/kg/日)
 
となります。
 
日本で調査された海水魚介類の平均的メチル水銀濃度は0.13 ppmですので、1日に食べてもEPAの基準を越えないためには、
 
5÷0.13≒38 g
 
となります。これでは小魚1尾が精一杯です。特に、マカジキのような高濃度の魚では、1週間に約50gを食べても基準を超過することになります。