・3.電磁場被曝の測定1
一般的に,電磁場被曝の広く多様な形(例えば、コードレス電話、無線イ
ンターネット接続、建物の電気設備や電気機器、携帯電話基地局、ラジオやテレビの送信機、高圧線や変電所からの)は、健康問題の根本原因になるだろう。
電磁場測定は、特熱な訓練を受けて経験を積んだ測定技師によって計画、
実行されるべきだ。
参照: http://www.salzburg.at/adressen
_
electrosmog.htm.
1 電磁場測定は、公的な健康保険でカバーされない。
測定が患者に依頼されて実行された後、その結果は主治医やその問題に精通した医師と議論されるべきだ。
測定は、関連する基準、例えばドイツ建築生物学者専門家協会のガイドラ
インに従って行なわれるべきだ。
読み取りに加えて、測定報告所は、可能性のある被曝削減に関する示唆を含めるべきだ。
基本測定
低周波変動磁場
5Hz から2kHz の周波数帯における等方性磁場センサー(全空間軸について)、例えば、発生源識別(短時間の方向測定)とともに机やベッドの近くで、さらに長時間測定、例えば一晩中の測定は有効な傾向がある。
低周波変動電場
5Hz から2kHz の周波数帯における等方性磁場センサー(全空間軸について)、例えば、発生源識別(短時間の方向測定)とともに机やベッドの近くで。
高周波電磁放射線
机の椅子やベッドの頭部、胴体などの範囲を定めた測定空間で、発生源識別とともに(例えば聴覚診断)高周波帯における一般的な周波数の広帯域測定または帯域選択測定、例えばGSM 基地局(900MHz と1800MHz)、DECT 基地局(1900MHz)、UMTS(2100MHz)、無線LAN(2450MHz と5000MHz)、おそらくWiMax(3400-3600MHz)、LTE(2500-2700MHz)、;最大読み取りの同定;ピークデテクター。
付加的な測定
高周波電磁放射線
机の椅子やベッドの頭部、胴体などの範囲を定めた測定空間で、発生源識別とともに高周波帯の一般的な周波数選択測定(個別の周波数);最大読み取りの同定;ピークデテクター。測定は各個別の症例について採用されるべきだ、例えば短波送信機やレーダー、「汚いエネルギー」、その他の高周波発生源を考慮して。
基準
次の側面は、各症例で読み取りを評価する際に考慮されるべきだ:被曝期間、夜間または昼間の被曝、異なる電磁場へ発生源への複合被曝、騒音や化学物質などへのさらなる曝露、患者の個人的な調整受容状態。
疫学研究(Bioinitiative2007, Kundi とHutter 2009)と実際の関連のある測定(Standard of BuildingBiology Testing Method, SBM2008)に基づき、オーストリア医師会の電磁場作業部会は、予備的な基準を勧告してきた。
急性影響に関するICNIRP 勧告と関わり無く、下記の基準は一日に4時間以上の習慣的な被曝に適用する。
高周波電磁放射線(電力密度)
≧1000μW/㎡(≧1mW/㎡)[訳注:0.1μW/㎠] 正常より遥かに高い
10-1000μW/㎡(0.01-1mW/㎡)[訳注:0.001-0.1μW/㎠] 正常より高い
1-10μW/㎡(0.001-0.01mW/㎡)[訳注:0.0001-0.001μW/㎠] 正常よりやや高い
≦1μW/㎡(≦0.001mW/㎡)[訳注:0.0001μW/㎠] 正常範囲内
列記された基準は、放射線の個々のタイプに適用されることを意図した。
例えば、GSM、UMTS、WiMax、TETRA、ラジオ、テレビ、DECT や無線LAN、そしてピーク値の参照。
基準は、レーダーには適用されない。
それは分けて評価されるべきだ。周期信号(携帯電話通信、DECT、無線LAN、デジタル放送…)などの放射線の非常に重大なタイプは、とくにレベルが正常よりはるかに高いなら、厳しく評価されるべきだ。
一方、非パルスまたは非周期信号などの危機が少ないタイプ(USW、短波、中波や長波、アナログ放送)は、もっと大目に見てもいいだろう。