・出展:農業情報研究所
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/index.html
ビスフェノールA 皮膚を通して吸収 レシートによく触る妊娠中キャッシャ
ーはご用心
ネイチャー・ニュースによると、フランス国立農業研究所の毒性学者らが、
健康影響をめぐって論争が続くビスフェノールA(BPA)が皮膚を通して”効率的に”吸収されることを発見した。
BPAに放射線で目印を付け、人間の皮膚のモデルとして広く使われている豚の耳を通過する放射能の動きを観察した。
これを、人間の皮膚のもっと少数のサンプルでも実験してみた。
豚ではBPAのおよそ65%が皮膚を通り抜けた。
人間では約45%が通り抜けた。両組織ともBPAを代謝することができた。
これは、レジで打ち出されるBPAを帯びた感熱紙レシートがBPA曝露源になる可能性を示唆する。
別の研究は、日常的にレシートに触っている人の体内のBPAのレベルが平均以上に高いことを発見している。
389人の妊婦の尿中のBPA濃度を調べたハーバード大学疫学者の研究によると、普通の人よりレシートに触ることが多いキャッシャーは、尿中の出産前BPA濃度が最高に高かった。
フランスの研究者は、これはレシートは用心深く扱わねばならないことを示唆する、またポリカーボネートの哺乳瓶は使用しないように勧めると言う。
一日に数枚のレシートに触るだけなら感熱紙が重大な曝露源になることはなさそうだが、それでもキャッシャーとして働く妊婦は用心が必要ということだ。
BPAはエストロゲンを擬態し、特に妊婦への影響が懸念されている。