内科から見た肩こり2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・1)骨格について
頚椎
(イラスト1)
化学物質過敏症 runのブログ-mini01

首を支えるための頚椎は七つからなっています。

頚椎の第一の働きは重い頭を支えたり、首を前後に曲げたりそらしたり、左右に動かしたりすることです。

第二の働きは中を走る脊髄を守ることです。

脊椎だけでは積み木を積み上げたようなもので不安定です。

脊椎を安定させるために、脊椎の間の椎間板と関節、それに脊椎を支えるための筋肉やじん帯が重要な役割を担っています。


(イラスト1) 「せぼね」と言われる脊椎は全部で24個の骨から出来ています(頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個)。

人間の骨格は、腰から背中、頚へとゆるやかなS字カーブを描いています。

このS字カーブは重い頭を無理なく支えるためにきわめて重要ですが、うつむいたり前屈みの姿勢では頭が重すぎてうまく支えることが出来なくなります。

姿勢が悪いと首すじや腰の負担が大きくなり、肩こりや腰痛の原因になります。

頸椎の七つの骨と骨は、椎間板と椎間関節によってつながれています。椎間板と椎間関節は肩こりと深い関係があります。

椎間板は一つ一つの椎骨への衝撃を和らげるクッションの働きと頸椎のなめらかな動きに関係しています。

椎間板は中にあるラグビーボールのような形をした髄核(ずいかく)とその周囲をとりまく繊維輪からできています。


椎間板

(イラスト2)
化学物質過敏症 runのブログ-mini02

(イラスト2) この椎間板は年齢による影響を最初に受ける部分で、20歳までに成長を終えるとあとは老化の一途をたどります。

椎間板の真ん中にある髄核は水枕のようなものです。

椎間板の老化とはこの髄核の水分が減少することで、水分が減少すると柔軟性が悪くなり、クッションの働きも可動性も悪くなります。

このため早い人では10歳代後半から、遅い人でも30から40歳代から肩こりを自覚しやすくなります。

◆椎間板が変性してくると肩がこる理由
椎間板の一番外側には脊椎-洞神経という痛みを感じる神経が分布しています。

この神経が椎間板に加わった無理な力を感じるとその刺激が脊髄に伝えられ、肩甲骨のまわりの筋肉を反射的に緊張させるためと考えられています。


椎間関節
椎間関節は本当の軟骨からできています。

とくに頸椎の上から一番目と二番目の骨には椎間板はなく、椎間関節だけでつながっています。

椎間関節の軟骨が加齢やさまざまな原因ですり減ってくると、すぐそばにある脊髄や神経の根本に影響を与えることになり、痛みやしびれなどの神経症状を起こしやすくなります。